肛内射精
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肛内射精(こうないしゃせい)とは射精行為のうち、セックスパートナーの直腸内へ精液を注入することを強調するため、特に名付けられた性行為である。
[編集] 概要
この行為は、いわゆるアナルセックスの一種であるが、積極的に直腸内へと射精する事を目的としている。そのため、射精に至る程の摩擦を必要とし、またコンドームは着用されないものとなる。行為の内容に関してはアナルセックスの項を参照されたし。
通常、妊娠を望まない性交では、コンドーム等の避妊具を利用したり、または避妊薬を利用して受精を妨害する。しかしコンドームはごく薄いながらも若干の違和感があるとされ、また避妊薬は常用する必要がある等煩わしいと考える者もいる。このための代替行為として、膣外射精のような性交中断に拠らず、また直接パートナーの体内に射精する・または体内に精液を注入されるという満足感を得るためにこの行為を好む者もおり、それらがこの行為を行っていると考えられる。
なお肛門や直腸は、粘液の分泌が無いなど膣ほどには摩擦に強くないことから傷が付きやすく、また大腸菌などの雑菌も多く、他方性病罹患者の精液に含まれやすい性病病原体に感染しやすいとされる。このためよくよく注意しないと不衛生な事となりやすく、またHIVや性病への感染を招き易いため、一般には余り勧められない行為ともいえよう。しかし、安全性よりも快楽を求めがちな若者達はこの行為に及ぶケースが増えている。
この行為の是非は兎も角としても、潤滑のためにはローションなどを利用したほうが良いだろう。また直腸内は雑菌があるため、肛門に挿入した男性器を良く洗わずに再び女性器に挿入することは、衛生面で極めて問題視すべき行為である。またそのような行為では、もとより膣外射精は避妊効果のきわめて薄い行為では在るが、射精後に尿道内に残留する精液も一定量在るため、膣外射精後の挿入同様に、ほぼ避妊効果は無いものと考えられる。