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第10師団(だいじゅうしだん)は、大日本帝国陸軍の師団の一つ。日清戦争が終り、軍備拡張の必要性から新たに増設された6個師団の一つで、1898年(明治31年)10月に編成された。補充担任は姫路師団管区で、兵庫・岡山・鳥取三県と島根県の一部を徴兵区としている。師団は日露戦争で遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦を戦う。1931年(昭和6年)9月に満州事変に投入され、1937年(昭和12年)7月日中戦争に動員される。台児荘の戦い・徐州会戦・武漢攻略戦に参加し、1940年(昭和15年)から満州に駐留する。1944年(昭和19年)からフィリピン戦線に投入されアメリカ軍との交戦で壊滅状態になり、終戦を迎える。
[編集] 師団概要
[編集] 歴代師団長
- 伏見宮貞愛親王:1898年(明治31年)10月1日
- 川村景明:1901年(明治34年)4月2日
- 安東貞美:1905年(明治38年)1月15日
- 小泉正保:1910年(明治43年)8月26日
- 松川敏胤:1912年(明治45年)1月14日
- 山口勝:1914年(大正3年)8月8日
- 尾野実信:1916年(大正5年)8月18日
- 金久保万吉:1918年(大正7年)8月9日
- 宇垣一成:1921年(大正10年)3月11日
- 神頭勝弥:1922年(大正11年)5月13日
- 福原佳哉:1924年(大正13年)2月4日
- 長谷川直敏:1926年(大正15年)3月2日
- 本庄繁:1928年(昭和3年)2月29日
- 広瀬寿助:1931年(昭和6年)8月1日
- 建川美次:1934年(昭和9年)6月28日
- 松浦淳六郎:1935年(昭和10年)12月2日
- 磯谷廉介:1937年(昭和12年)3月1日
- 篠塚義男:1938年(昭和13年)6月18日
- 佐々木到一:1939年(昭和14年)9月7日
- 十川二郎:1941年(昭和16年)3月1日
- 岡本保之:1944年(昭和19年)1月17日
[編集] 最終所属部隊
- 歩兵第10連隊(岡山)
- 歩兵第39連隊(姫路)
- 歩兵第63連隊(松江)
[編集] その他所属者