竜馬におまかせ!
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『竜馬におまかせ!』(りょうま-)は、1996年4月10日~6月26日、毎週水曜日22:00~22:54、日本テレビ系列で放映された連続テレビドラマ。三谷幸喜脚本作品。 人気絶頂期のダウンタウン・浜田と三谷幸喜の「夢のタッグ」として、日本テレビは、事前番組の放映や初回放送分の枠を拡大するなど力を入れたが、期待のわりに視聴率はふるわず、ビデオ・DVD化はされていない。
主題歌は、H Jungle With tの「FRIENDSHIP」。
目次 |
[編集] 概要
- 幕末の坂本竜馬とその周囲の活躍を題材としたコメディドラマ。竜馬が歴史の表舞台に出るもっと前、土佐から江戸に出て来た文久2年頃がこのドラマの舞台。
- 夢路以外のレギュラーメンバーは全て実在の人物。竜馬が江戸に滞在していた頃、実際に他の皆も江戸に滞在していた。
- 竜馬と全く関係の無かったであろう黒駒の勝蔵などの人物も登場し、竜馬と絡んでいる。どのキャラクターも、歴史上とは違い、和気藹々とおちゃらけているのが特徴。
- 坂本龍馬がバンドを組んだり、フランケンシュタインが登場したり、当時人気を博していた「マジカルバナナ」らしきゲーム「摩訶摩訶不思議」が登場したり、死んだはずの吉田松蔭が蘇生によって生き返ったりと、時代劇では無いとも言える。
- 当初から「関西弁の竜馬」等、ドラマと言うよりもコントの延長線上にあった作風であったが、視聴率低迷でますますバラエティ重視にシフト。
- 放映日の深夜に「『竜馬におまかせ!』のここが間違ってる!」という史実検証番組も放送。番組では「これはコメディ」という訂正がなされた。
- ただ、最終回のエピローグとして数分流れた「登場人物のその後」は歴史マニア・三谷の意地が見受けられる。だが竜馬は結局、暗殺事件を小千葉道場手製の防具とケチャップで乗り切り、その後も生き続けているということになっている(おそらくメリケンに渡ったであろうという設定)。ほか、黒駒の勝蔵も処刑される際に「じゃあね」と笑いながら喋ったり、清河八郎も悪い顔で殺されるなど、最後の最後までいつものお約束を貫き通している(後述)。
- 松本人志がたびたび町娘の格好で友情出演した。その模様は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」などでも紹介された。
- 千葉さな役は、当初鈴木杏樹が演じる予定であったが、腸閉塞を患い、緒川たまきが代役となった。
- 尚、三谷は放送中盤より仕事で海外を訪れており、帰国した際には自分が描いていたドラマと全く違う方向になっていたため(「らぐたいむばんど」の話が長らく続くなど)嫌気が差したと雑誌の取材で述べたことがある。
[編集] 主な登場人物
- なぜか関西弁をしゃべる(第一話で清川八郎に指摘され、近藤長次郎が「それは言っちゃいけないのに~」とのべるやりとりがある)
- 清川のもとにいたが、竜馬との偶然の再会をはたし千葉道場に住み込む。手先が器用。坂本乙女に過敏に反応したり、勝海舟の持ってきた女体の絵に興味を示すなど、そのクールなキャラとは裏腹な面も見せる。バンドではウッドベースに武蔵丸と名づける。また堅い主従関係にあったはずの武市半平太を切ってしまった。
- 千葉道場の道場主。大の発明オタク。
- 千葉重太郎:別所哲也
- 千葉定吉の長男。剣の腕はドラマ中では判断できない。真面目で単純な正確なため流されやすい。「桶町、千葉道場の千葉重太郎です。重は重箱の重。」と初対面に律儀に挨拶する。
- 自宅の表札に『ビクトリー(victory、日本語訳は「勝つ」)と書いている外国かぶれ。
- その正体とは対称的におそろしく腰が低い。
- その他
[編集] ゲスト出演
- 秀島藤之助:伊藤俊人・・・第5話
- 清河に騙されて破損寸前のアームストロング砲を買う。しかし破損したアームストロング砲から改良を重ね和製アームストロング砲を作る。
- 下岡蓮杖:佐藤B作・・・第6話
- フランケンシュタイン:輪島大士・・・第7話
- 北方より漂流してくる。改造人間で持っている帳面には人間を蘇生させる方法が記してある。竜馬曰く、姉・坂本乙女に似ているらしい。以蔵と同様、紙きりが得意。勝海舟の助言によりアメリカに密航した。
- 加賀の国の発明家。竜馬のバンドのピアノの製作者である。彼の家にはビリヤード、コーヒー、タバコ、電話の設計図などがある。
- 竜馬たちのバンドに魅せられ攘夷を中止。作品中では沖田総司に結核をうつされた。
- 町娘:松本人志(友情出演)・・・第1・2話
[編集] テーマソング
- 主題歌 『FRIENDSHIP』H Jungle With t
- 挿入曲 『OCEAN WIND』本多俊之
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物のその後(エンド5分)
- 近藤:京都に上って新撰組を結成。しかし明治元年に官軍により首をはねられる。
- 沖田:同じ年、病気で亡くなる(沖田は穏やかな顔で薬を飲んでおり、広川のナレーションは「身体は大事にしましょうね」)。
- 清河:竜馬が京都に上った直後、街を歩いている際にいきなり暗殺される。ちなみにいつもの悪い顔であった。
- 以蔵:全国を放浪し京都に戻るが、かつての人斬りの罪で、3年後にウッドベースを持ったまま処刑される。
- 饅頭屋(長次郎):亀山社中に参加するが、ゴタゴタに巻き込まれて切腹させられてしまう。
- 黒駒の勝蔵:討幕運動に参加するが、自身がお尋ね者だったことをすっかり忘れており、役人に捕まって明治4年に、「じゃあね」と笑いながら処刑される。
- 貞吉:家督を息子の重太郎に譲り、発明に明け暮れる楽しい晩年を送った。
- 重太郎:貞吉の後を引き継いで道場を経営し、堅実な人生を送り、62歳で亡くなる。
- さな:生涯竜馬を待ち続けたが、出会うことは二度と無く、一生独身を貫き、一度の接吻の思い出を胸に59歳で亡くなる。
- 勝:明治になっても生き続け、明治32年に77歳で亡くなる。
- 夢路:アメリカに渡り、テキサスの油田王と結婚したと言われる。
- 竜馬:貞吉が発明したインチキ防具とケチャップで暗殺の一件から免れた。
[編集] 荒木三太夫らぐたいむばんど
- 竜馬:ボーカル
- 饅頭屋(長次郎):ドラム
- 重太郎・さな:ピアノ
- 清河:クラリネット(かつて全国を放浪していた時、尺八を嗜んでいた)
- 勝:トランペット
- 夢路:タンバリン
- 近藤:バックダンサー
- 沖田:バイオリン
- 勝蔵:マンドリン
[編集] 各話タイトル
- 第01話『勝海舟暗殺計画』
- 第02話『人斬り以蔵奪回作戦』
- 第03話『あ々、暁のエゲレス公使館 その1』
- 第04話『あ々、暁のエゲレス公使館 その2』
- 第05話『アームストロング砲をぶっ放せ』
- 第06話『次郎長一家をやっつけろ』
- 第07話『文久二年のフランケンシュタイン』
- 第08話『荒木三太夫らぐたいむばんど その1』
- 第09話『荒木三太夫らぐたいむばんど その2』*
- 第10話『運命の弾丸! 友よ…静かに眠れ』*
- 第11話『感動ライブ! 最初で最後のキス』*
- 第12話『 』*
- *(第09話以降は公式にはサブタイトルなし。新聞掲載タイトルを記載)
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