秦皇島市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
秦皇島(しんこうとう, Qinhuangdao)は中華人民共和国河北省所属の地級市。著名な高級避暑地北戴河や観光地山海関がある。面積7,812平方キロ 、人口約270万人。
目次 |
[編集] 地理
河北省最東部に位置し、南は渤海湾に面する。東は遼寧省葫芦島市、南西は河北省唐山市、北西は承徳市となっている。
[編集] 歴史
古の弧竹国の領域であり、戦国時代には燕国の遼西郡に編入された。碣石。北戴河の蓮蓬山には秦始皇帝や歴代帝王が巡視した碣石があり、市名の由来となっている。 1381年、明太祖朱元璋が開国功臣徐達を派遣して山海関関城を築かせている。有名な万里の長城の東端である。 1644年、明王朝が農民軍のよって覆滅すると、山海関守将呉三桂は満洲軍に投降し、関を開いて清兵を迎えた。これによって清王朝は中原の地に入ることになった。
1898年、秦皇島港が開港し、津楡鉄道(天津-臨楡)も開通し、北戴河は清政府によって中外雑居の避暑地として公認された。 北戴河は新中国成立後、中国共産党幹部の高級避暑地となり、北戴河会議も開催された。
[編集] 行政区域
秦皇島地級市は3市区、3県、1自治県を管轄する。
- 市区: 海港区、山海関区、北戴河区
- 県: 昌黎県、盧龍県、撫寧県
- 自治県: 青龍満族自治県
[編集] 経済
秦皇島港は原油・石炭などの中国最大のエネルギー輸出港である。1984年に沿岸開放都市(経済開発区)に指定されている。
[編集] 教育
- 燕山大学
[編集] スポーツ
[編集] 観光
[編集] 交通
北京と瀋陽を結ぶ京瀋線が通過し、秦皇島港には大韓民国の仁川港と結ぶ国際定期航路がある。
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 中華人民共和国の都市 | 河北省