神聖モテモテ王国
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『神聖モテモテ王国』(しんせいモテモテおうこく)は週刊少年サンデーにおいてながいけんが1996年15号から連載した未完の漫画である。愛称キムタク(公募により決定、他にモモ王)。
2000年途中で突然連載が中断し、その後同誌での復活はなく作者の消息も不明になったため話題になった。また、それ以前にも2回連載を中断しており、最後の中断に入る前は第三部という扱いだった。なお少年サンデー誌上では中断の理由について明らかにされていない。
その後、2003年12月25日より週刊ヤングサンデーにて5週間の短期集中連載で復活した。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
謎の宇宙人ファーザーとその息子とされるオンナスキーが女性(いわゆる「ナオン」)にモテるために四苦八苦するギャグ漫画。
『ガンダム』等のアニメネタや歴史(三国志など)ネタに時事ネタ、漫画ネタを好んでギャグに使用する事や、過激な駄洒落、登場するキャラクターの独特なセリフ回し、マンガのセオリー・基本的文法を逸脱した支離滅裂な文章・ポエムなどが好まれ、マニアックなファンからの支持は今も根強い。
コミックスの折り返しでは高橋留美子、曽田正人が応援メッセージで絶賛した他、椎名高志やゆうきまさみも当時連載していた漫画の中で取り上げた。
[編集] 登場人物
- ファーザー
- 謎の自称宇宙人。オンナスキーの住むアパートに居候しており、ナオン(女性の意)と自分たちだけの理想の国家(蜜あふるる約束の地)を作るために、建国活動(ナンパ)に明け暮れている。
- 宇宙の掟により下半身はパンツ一丁に裸足が正装。ズボンを履くと死ぬ。本来ならフルチンが正しいらしい。
- なぜか不死身で、幾度となく死ぬがその度に何事もなかったかのように生き返る。ナンパの作戦に合わせて様々な姿に変身し、名前も変える。しかしどんなコスプレをしても常に下半身はパンツ一丁に裸足。身に危険が迫ると頭のてっぺんの赤色灯が点滅するが、自分では見えないので意味が無い。耳の突起物をなでると恍惚状態になれる。耳の中には賞味期限の切れたプリンが入っているらしいが、取ると死ぬ。ちゃんと骨格があるかどうか不明。
- ナンパはファーザーが死ぬか、ヤクザに殺されるか、オンナスキーに止められるか、警察に捕まる事で失敗に終わる(作者による"全てバッドエンド"のフローチャートが作られた)。また、野良犬の群れに襲われることが多い。野良猫からは懐かれる。
- なお、「じょんがらミサイル」という作品にその原型が見られる。
- 以下は作品内で定義されたファーザーに関する諸説である。
* 謎の宇宙人。 * モテモテ王国を神に約束されている。 * 23の秘密がある気がした。 * オンナスキーの父。 * 謎の組織に追われている。 * 耐熱性に優れている。 * 死んでも死にきれない。 * 3つのノウハウがある。 * ある帝国から優れた何かを感じた。 * にこやかな白人男性の夢を見た(正体か?)。
- オンナスキー
- 本名は深田一郎。年齢15歳(中学生か高校生かは不明)。メガネ&坊主頭、部屋にこもりがちなのに常に学生服姿。両親は他界したらしく、アパートでファーザーと二人暮らし。モテたい気持ちは強いが一人では女性に声をかけることができないため、ファーザーと共にナンパを行っている。ファーザーをほぼ信頼していないが「ナンパに行く」と聞くと逆らえない。ファーザーの言動に対しても同様だが、自身も共にコスプレをする際は乗り気になる。ある時期の記憶を失っており、記憶を取り戻すべく病院には通っているが、自分の過去があまりはっきりしないらしい。ほとんど学校に行かずにナンパをしているようである。
- ファーザーにとって、作戦上オンナスキーは重要な補佐のような存在であり、オンナスキーがいないと作戦の遂行に支障をきたし、パンツの確認などにも事欠く。ナンパに失敗するとファーザーと警察やヤクザの騒動に巻き込まれることが多いため、その経験からファーザーを置き去りにして逃亡するようになった。
- 「スケベストオンナスキーZ作戦」という作品に原型が見られるが、性格、容姿はだいぶ異なっている。
- アンゴルモア大王
- 自称アンゴルモア大王。デビル教団のトップ。実は気が弱く臆病。両手を大きく上げて「フハハハハ!」と笑う悪役的なポーズに絶対の自信を持っている。あやしげな覆面の手下(使徒)を従えるが、大王自身の装束はもっと怪しく、オンナスキーに「変なメーテル」(妥当な表現)と呼ばれた。
- 「悪の秘密組織」を名乗りながら、使徒たちを含め、特に悪いことはしていない。使徒たちはギャルゲーなどに興じていることが多い。
- 組織には謎が多く、山中にミサイル基地を所持し、ヤクザ風の運転手に「坊ちゃま」と呼ばれていることから、組織や資金力がかなり大きい事を物語っている。
- ファーザー発見の報告を受けた後はその動向を探るべく、オンナスキーの隣の部屋に「町田支部」を作った。ファーザーにテロリストに仕立て上げられ逮捕、拘留された以降、アパートから街中の至る所にファーザーだけに反応する罠を仕掛け、建国活動の妨害をする。
- トーマス
- 自称キャプテン・トーマス。非常に弱く、ファーザーよりさらに弱い。ファーザーと同じく不死身に近いと思われる体を持つが、ファーザーとは異なり回復に時間がかかり、重傷の場合は入院する。自然と平和を守るヒーローを名乗るが、趣味は下着泥棒、焼酎のラッパ飲み、泥酔状態で徘徊するなど。偽善者的行動及び言動の大部分は、キャプテン・プラネットがルーツ(その関係か、声優は大塚芳忠と書かれた)。
- デビル教団と何らかの関わりを持つ。最初に名前が出たのはファーザーの背後関係を調べ、大王に報告した諜報員としてだった。初めて姿を見せたのは、教団の町田支部から金品を強奪し逃げるところをファーザーに目撃された場面である。普段は自由奔放に街中を徘徊しているが、裏では犬を使いファーザーを攻撃するなど、大王の妨害作戦も遂行していた。
- トーマスも女性にモテたいようだが、目的は極めて不純。様々なアプローチでナンパを行うが欲望を満たしたいがための下品な言動ばかりで、オンナスキーは毛嫌いしている。
- 前述のように犬を操る能力を持つなど、科学技術者としては優秀であると推測される。
- ヘビトカゲ
- トーマスの弟子を名乗る太っいる坊主頭の田舎者。熊本弁を喋る。トーマスを心の底から尊敬している。怪力であり、トーマスをよく病院送りにする。トーマスの言う事はなんでも聞くがファーザーの言葉にも簡単にたぶらかされる。
- 「ヘビトカゲ都へ行く」という作品に原型が見られる。
- 知佳
- オンナスキーのいとこ。記憶喪失のオンナスキーを「いっちゃん」と呼び、心配して色々と世話を焼く。ファーザーは「いとこさん」と呼び慣れ親しもうとするが、オンナスキーは阻止しようとする。普段は北海道に住んでいるが、アンゴルモア大王に面識があるらしい。
- ブタッキー
- ブタの様な体格とメガネにニキビ、背も低くオタッキーっぽいという風貌からファーザーが命名。本名は中森学、ナオンたちからの愛称は「マーくん」。なぜか異常なまでにもて、常に違うナオンを連れ歩いているのでファーザーは激しく敵対視しその秘密を知ろうと執拗に追跡する。しかしブタッキーにはファーザー達のナンパ作戦が楽しそうに見えていて、憧れにも似た興味を抱いている。何らかの大きな組織の後ろ盾があるようだ。
- 山下
- ブタッキーの取り巻きのナオンの一人。ファーザーがブタッキーに対して誹謗を行った際、ファーザーの後頭部にレンガを投げつけたのでファーザーから「レンガさん」と呼ばれている。某広域暴力団の若頭の娘で、とある出来事をきっかけにファーザーへの興味を持った。
[編集] 掲載誌
- 第一部
- 週刊少年サンデー1996年15号~21・22号,23号~36・37号,38号~52号
- 1997年1号,2・3号,4号,5・6号,7号~21・22号,23号~36・37号,38号,39号,41号~52号
- 1998年1号,2・3号,4号,7号~9号
- 第二部
- 週刊少年サンデー1998年23号~36・37号,38号,39号,42号~46号,49号~52号
- 1999年1号,2・3号,4号,5・6号,8号~13号
- 第三部
- 週刊少年サンデー1999年28号~36・37号,38号~45号,49号~52号
- 2000年1号,2・3号,4・5号,7号~9号
[編集] タイトル一覧
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