神社のススメ
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『神社のススメ』(じんじゃのすすめ)(副題は「~ボクと巫女と神職と~」)は、漫画家田中ユキにより、講談社発行の漫画雑誌『月刊アフタヌーン』に2004年6月号から2006年8月号まで連載されていた漫画。単行本はアフタヌーンコミックスから全四巻が刊行されている。
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
神職の資格を得るべく、神社で働く事になった青年が不思議な魅力を持つバイトの巫女の女子高生に恋をする、神社を舞台にしたラブコメ漫画。普通の日常生活の描写に徹し、よくある巫女萌え漫画のようなサイキックパワーや悪霊退治のようなSF要素は一切ない。作者が神社に勤めていたこともあり、外からでは分からない「神社」という職場の厳しい現実と、巫女たちに囲まれた楽しい(?)生活がリアルに描かれている。ただし、権禰宜と巫女長が茶髪だったり、権宮司が宮司に喧嘩を売ったり、神職が巫女の前でおどおどするなど、現実ではありえない描写もされている。
[編集] 主な登場人物
- 里見信二郎(さとみ しんじろう)
- 真鍋千穂(まなべ ちほ)
- 奥村 (おくむら)
- 宮司。出張が多く、神社の運営は権宮司にまかせっきり。息子は別の神社に奉職中。
- 新田(にった)
- 権宮司。信二郎の父の友人。神社経営をビジネスと割り切って辣腕を振るい、営業活動に力を入れている。娘を大神社の跡取りに嫁がせるのが夢。
- 菅野(かんの)
- 禰宜。婿養子で妻に頭が上がらず、スナックのホステスに入れあげている。
- 気仙沼(けせんぬま)
- 権禰宜。29歳。大神社の一人息子。ミュージシャンを目指してたこともあって、雅楽の演奏の達人で篳篥を得意とする。巫女長に手を出した咎で田舎の神社に左遷されていたが、才能を惜しむ権宮司の尽力で一年ぶりに復職する。
- 新田了子(にった りょうこ)
- 権宮司の娘。巫女。後に、神職の資格を得る勉強をするために多忙な巫女を辞して事務員に転属する。信二郎の兄と縁談を進めていたが、相手の失踪で破談した過去がある。信二郎に想いを寄せているが……。
- 美園香(みその かおり)
- 巫女。20歳。普段は無愛想で、食べ物が絡むと凶暴振りを発揮する。小悪魔的な暗躍で神職を窮地に陥らせることも。
- 喜多川さおり(きたがわ さおり)
- 了子の後釜として入社した新人の巫女。恋人への恋心に依存するタイプで、権宮司を密かに狙っている。香より二歳年下。
- 大川(おおかわ)
- 印刷業者。神下神社の氏子青年会員。清純な巫女たちのファンで、信二郎を巫女に手を出そうとしている不埒な男だと考え、敵視している。
- 坂下(さかした)
- 酒屋。神下神社の氏子青年会員。大川と同じく、信二郎を不純な助平男だと見て、敵視している。
- 向田昌造(むこうだ しょうぞう)
- 千穂の実家の寺の僧侶。法名は昌純(しょうじゅん)。信二郎より一歳年下。親同士が決めた千穂の許婚で、千穂がバイト先の男と淫行しているのではとの疑惑に駆られ、苦悩している。カルチャースクールの講師や和食器店の経営で生計を立てている。
- 里見慶一郎(さとみ けいいちろう)
- 信二郎の兄。実家の神社の跡取りとして平原神宮に奉職し、了子との縁談を進めていたが、突如、実家の金700万円を持ち逃げして、失踪した。その真相は後に明らかになる。
[編集] 関連項目
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