手相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
手相(てそう)は、手の平に刻まれた線(掌線)や丘、爪の状態により、その人の運勢や才能資質、健康状態の良否を判断する占いの一種。
占いに特殊な才能を必要としないので、霊感・第六感の働かない一般人にも占うことができる。
駅前等で「手相を見せてください」といいながら言い寄ってくる女性に出会うことがあるが、大抵が宗教(統一教会など)や怪しいサークルへの勧誘なので注意。なお、手相鑑定を本格的に行うと一人1時間以上はかかる事に注意したい。
目次 |
[編集] 掌線
[編集] 生命線
金星丘を取り囲むように刻まれる線。手相三大線の一つ。主に体力・生命力を表す線。この線の長短、線の濃薄によって、その人の持つ生命力の強弱を推測することができる。生命線が短いからといって短命の相とは限らないので注意。 生命線に現れる異常は健康上の異常(病気・怪我等)、生活環境の変化をも表す。 異常の生じている箇所を流年法にて判断し、怪我や病気の生じる時期を推測する事ができる。
[編集] 知能線
手のひらの中央に刻まれる線。手相三大線の一つ。別名"頭脳線"。 頭の良さや才能資質を表す線。末端が上に向くほど現実的性質の持ち主であることを表し、下に向かうほど精神的傾向であることを表す。 生命線が短くても知能線が良好な場合自制心が効くため、長生きの相となる。 知能線から生じた分岐線は”才能の開花”を表す吉相。 分岐線が生じた地点を知能線の流年法で見て、才能が開花する時期を推測する。 また、知能線に生じた異常は頭部に関わる異常(脳卒中・知能発達の遅れ・頭部の怪我等)を表す事がある。
[編集] 感情線
性格や感情の傾向を表す線。感情線から生じる上向きの支線は明るい性格を表し、下向きの支線は悲恋などで受けた悲しみを表すという。
[編集] 運命線
男性は主に仕事上の運勢を表し、女性は仕事や家庭運を表す線。生じる場所や向かう方向によって様々な意味がある。太陽線を伴って始めて成功を表す相となる。 手相は仕事運を占うのに適するが、それは運命線を見ることで運勢の同行が一目でわかる為。 運命線は手相の各線の中でも最もその年代が分かりやすい線のため、運勢上に生じるトラブルや災難の時期を見ることも容易(下記の流年法を参照) 運命線は変わりにくい線だが、末端が変化したり途中から新たな支線が生じることがある。 また、生命線上から生じる「努力線」と呼ばれるタイプの運命線は、その人の努力次第で末端が伸び、線自体も太くなっていく。
[編集] 太陽線
成功運を表す線。例え運命線が明確に刻まれていても、太陽線がなければ成功はおぼつかない。 逆に太陽線が刻まれており運命線が刻まれていない場合は、働かずとも生活できる気楽な身分といえる。
[編集] 健康線
健康を表す線。この線が明確に刻まれていたとしても、健康である証拠ではない。 水星線(財運線)と混合しやすいので注意。健康線の末端が生命線を切る場合、大病の暗示となる。健康線と生命線の交点を生命線の流年で推測し、その時期を察することが出来る。
[編集] 結婚線
結婚・恋愛を表す線。小指と感情線の中間を男ならば35歳、女ならば30歳頃として推測し、小指よりが老年、感情線寄りが若年として判断 する。ただしこの流年法から結婚の時期を計ろうとするのは難しい。あくまで結婚が早くなるか遅くなるか程度の目安とすること。 また、結婚線の線の傾向を見ることで、恋愛・結婚がどういった状態になるかをおおよそ把握することが出来る。
[編集] 火星線
生命力・活力を象徴する線。生命線の内側に生命線と同じように刻まれる。似た相として印象線があるが、印象線は生命線の内側5mm以内 に刻まれる線であり、火星線は5mm以上離れた部分に刻まれる線として区別できる。別名「第二生命線」ともいう。 この線が刻まれている期間はねばり強く仕事に打ち込むことが出来る。その期間を生命線の流年法で推測できる。
[編集] 財運線
金運・経済力を象徴する線。小指の下に縦に刻まれる線のこと。別名[水星線]ともいう。 また、小指と薬指の中間に刻まれる場合もあるが、この場合も意味合い的にはほぼ同じである。
[編集] 金星帯
性的魅力を象徴する線。
[編集] 土星環
運勢を宿命的に妨害する相。中指の下の丘「土星丘」を切り取るように存在する。元々土星丘は運命線が本来向かうべき場所であり、この 部分に妨害するように刻まれることから運勢の妨害を宿命づけるものである。また、この線の持ち主には奇人・変人が多いともいう。
[編集] 反抗線
反抗的気質や正義心の持ち主に現れる相。自分の納得の行かない事に対して抵抗する人に現れやすい。
[編集] 希望線
人生の目標を持つ人に現れる相。
[編集] 人気線
他人からの援助を表す相。月丘に斜めに刻まれるのが特徴。類似線として「寵愛線」があるが、これは人気線が運命線に流れ込んだ形とな っている。タレントや芸能人を目指す方には必須の線と言える。
[編集] 直感線
カンの鋭い人・第六感が働く人に現れる相。月丘に縦に刻まれる相。筆者は100人近い依頼者の手相を見たが、この線が現れている以来 は一人もいなかった事からも、かなりレアな相と言える。スポーツ選手などに多いという。
[編集] 向上線
努力家に現れる相。生命線から発する形の 線で、発展すると運命線となる。この線は随時成長していく線。努力の時期を運命線の流年で見る説、生命線との交点を生命線の流年で見る説がある。
[編集] 放縦線
病の進行状態を表す相。この相の出現の有無は健康線とは違い、本人の不摂生によるところが大きい。 この線はよく変化する線で、短期間の不摂生な生活でも大きく変化することがあるので注意。
[編集] 医療線
医療の世界に携わっている人に出る相。別名「メディカルライン」。また、一般人でも応急処置等の知識のある人にでるともいう。
[編集] 寵愛線
他人からの強い影響により運勢が変化することを表す相。関連の強い相として「人気線」が挙げられる。人気線が運命線に流れ込んだもの 。 運命線と交わる点から運命線が弱くなるならば、他人から受けた影響が悪い方向に影響することを表し、運命線と交わる点から運命線が強くなるならば、他人からうけた影響が良い方向に影響することを表す。
[編集] 仕事線
仕事が人生に対して強い影響を与える人に出る線。
[編集] 手首線
その人の健康状態を表す相。虚弱体質・子宮後退等の状態を表す。
[編集] 印象線
身近な人からの影響を表す相。生命線の内側5mm以内に刻まれる細かい線のこと。男性より主に女性に現れやすい。また、右手より左手に現れやすい傾向がある。
[編集] 隠徳線
陰徳のある人に現れるという相だが、詳細は不明。
[編集] 享楽線
物事に熱中する人に現れる相。熱中しすぎて周りが見えなくなる事も。
[編集] ますかけ線
別名、猿線、百にぎり。感情線が平坦になり、知能線と生命線の起点に繋がった状態になること。知能線を有するとますかけ線ではない、という説もあるが、経験 上どうもその説は間違っていそう。運勢の浮き沈みが激しくなり、人から見ると強情で融通の利かない人とみられがち。 しかし、つかんだ運は絶対にはなさないとも言われる縁起の良い相とも言われる。有名な人物に徳川家康がこの手相を持っていた。なお、ますかけ線は珍しい相といわれるが、片手のみ枡掛け線の人はよく見かける。両手ともますかけ線の場合は珍しい。ダウン症の子供 の手にもよく現れる。
[編集] 災害線
災害の相。災害に逢う1年程前から出現するとのこと。
[編集] 十字線
出る場所により、神秘十字線・太陽十字・奉仕十字線がある。
[編集] ソロモンの環
ユダヤの偉大なるソロモン王にあったと言われる相。
[編集] ひきたて線
目上からの引き立てがあるかどうかを表す相。
[編集] 仏眼線
内心で葛藤を繰り広げる相。