磐梯朝日国立公園
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磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひこくりつこうえん)は、福島、山形、新潟の三県にまたがる国立公園。1950年に指定。猪苗代湖と磐梯高原・吾妻山、飯豊山地、朝日山地(出羽三山を含む)の4地区に分かれ、面積は1896.61平方キロメートルとなっている。
- 猪苗代湖は日本4位(淡水湖では3位)の大湖で、面積が103平方キロメートル、深さは94メートルである。北岸近くに世界的な医学者、野口英世の生家がある。会津方面はもとより、安積疏水により郡山方面へも農業用水、飲料用水を供給している。
- 磐梯高原は裏磐梯とも呼ばれ、磐梯山の1888年(明治21年)7月の噴火により、北側への大規模な火山泥流となり河川を埋めて誕生した。現在は桧原湖、五色沼、雄国沼など風光明媚な観光地で、有料道路・遊歩道も整備され、夏は避暑地として、冬はスキー場として観光客が絶えない。磐梯山の火口跡がなまなましい。
- 飯豊山は朝日岳とともに高山植物が有名。なお、飯豊連峰と呼ばれるほど山容が大きく、万年雪も残るため登山には充分な装備が必要である。
- 月山は飯豊山とともに山岳信仰の山で、遅くまで夏スキーを楽しむことができる。