砲台
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砲台(ほうだい)とは、大型の火器を備えた戦闘用の掩体で、幕末に築かれたものは台場と並んで要塞の一種である。分厚いレンガ、コンクリート、古くは石で作られ、中で射撃する砲兵を敵の砲爆撃から守る重要な存在。これがあるかないかでは、砲兵の死傷率にかなりの差が出る。内部の砲は、カノン砲か榴弾砲。特に海岸砲台の場合、移動目標である軍艦に命中させるため、カノン砲であることが多い。
旧陸軍では、海岸砲台を「砲台」、陸戦砲台を「保塁」として区別する。
今日では、砲兵は対砲レーダーによる探知を避けるために射撃後速やかに移動を行うため、砲台のようなものが構築されることはほとんどない。