榴弾砲
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榴弾砲(りゅうだんぽう、英語:howitzer、ドイツ語:Haubitze、フランス語:obusier、チェコ語:houfnice)は、野戦砲の一種。砲兵の主要火器であり、比較的遠距離に榴弾を投射して地域を制圧することを主目的とする。
[編集] 概要
15世紀にフス派に使われた大砲を意味する、チェコ語のhoufniceを語源とする。榴弾砲は一般的に砲身長30口径[1]以上で、射撃角度は45度以下と45度以上のどちらにも取ることが出来る。これにより、地上目標に対して、直接射撃だけでなく間接射撃を行うことができる。
近代的な榴弾砲は、トラックなどで牽引されるか自走砲となっているものが主流である。第二次世界大戦中は、75mm榴弾砲が広く使われていた。数個の部品に分解され、馬やラバ、さらには人の手でどんな地形でも運ぶことができた。しかし、その後、射程が短く破壊力の小さい75mm榴弾砲は、105mmや155mmのより大口径の榴弾砲に取って代わられた。現在使用されている榴弾砲は、アメリカ軍の場合、主に105mmから155mm、203mm(8インチ)最大28cmの砲口を持ち、1分間に10発程度の最大発射速度を持つ。これら現用の榴弾砲の射程は、およそ20~30km程度。今日一般的な155mm榴弾砲は、Gun howitzerという別名を持ち、39、45、あるいは52口径である。これは第二次大戦当時の分類に従えば加農砲ということになるが、これは砲兵の機械化によりかつての分類の枠を飛び越えた結果であり、それがGun howitzer(加農榴弾砲)という名称にもあらわれている。
軽量化された榴弾砲は、ヘリコプターや軽車両で輸送・牽引することができるが、ほとんどの榴弾砲は5 tか、それ以上の積載量を持つトラックに牽引される。現在では、自走式の榴弾砲の普及が進み、牽引式の榴弾砲を置き換えている。これは対砲兵レーダーの進歩により、敵の反撃から逃れるための迅速な陣地転換が必要になったことや、適度な装甲を施すことで敵弾などより砲兵を保護できることが、その理由に挙げられる。
[編集] 注
[編集] 関連項目
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