痴女
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痴女(ちじょ)とは、猥褻行為を(しばしば常軌を逸して)好む女性を指す俗語の一種とされ、元々は風俗業界の造語とも言われており、多くの辞書には載っていない。痴漢の「漢」(男性)の対義語「女」を用いた操作的概念であり、これに相当する対象が実際に存在するかは定かではない。
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[編集] 概要
このように評される女性は、満員電車の混雑した所や暗い夜道など人気のない所で、相手の意に反して近づき体に触ったり、自分の性器を触らせる・性的な猥褻行為をするものとされる。所謂痴漢の範疇であるため、強制わいせつ罪や各地方公共団体の迷惑防止条例により処罰される。
相手の男性と合意の上で体にさわる時は痴女とはみなされないが、擬似的にそのような「プレイ」を行うケースもあり、それに特化したサービス(性風俗産業における商品)も存在する。なお、男性が同種の猥褻行為を犯す場合は痴漢という。
一般にはアダルトビデオのジャンルとして一定の人気があるほか、イメージクラブ等の性風俗店において、一種の演技として行われる場合もある。その場合は、日本に於いては男性が性行為の主導権を持つケースが多い所を、女性が積極的に進行を担当するプレイとして描かれ、男性側は完全な受け身となる。
[編集] 備考
この存在は、一種の非日常性の範疇として扱われるケースが多い。例えば真面目なサラリーマンが満員電車で通勤の最中、この痴女によって性的に暴行されながらも、思わずオーガズムに達してしまう…といったストーリーである。この他にも、男性が意図しない状況で性的な玩具にされ、達してしまうなどというシチュエーションに登場する。
この一端には、抑圧された性衝動の解放・道徳の放棄という、一種のカタルシス性が求められている事にも関係するとされ、一見真面目な勤め人の持つ、強く抑圧された衝動が、積極的に女性から弄り回される事で開放される過程を通して、より自身の欲望に忠実に成ってしまうという状況を、痴女という存在をもって表現しているといえよう。
ただし、これらはあくまでも架空のストーリー上における「解放」である。実際にこれらの被害(少年を狙ったものも、少女を狙ったものもある)にあったケースでは、まだ異性に対する価値観の成熟していない未成年を付け狙った行為で女性に対して強い恐怖心を覚えたというケースや、所謂ストーカーによって電車内で辱めを受けたために電車に乗る事に強いストレスを受けるように成ってしまったケースが報告されている。女性なのに女性と接触することに強い恐怖を感じるようになってしまった人もいる。しかし自分から被害を言い出しにくい年少の被害者が多いこともあって、痴漢被害者ほどには社会的認知が低く、痴女からの被害者は取り扱わないケースが多いため、これらの被害者男女へのケアが行われていないとの指摘も多い。