由紀草一
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由紀 草一(ゆうき そういち、1954年 - )は高校教諭、評論家。茨城県出身。
早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科芸術学専修(演劇)修士課程を修了。現在茨城県公立高等学校(定時制)勤務。教科は英語。
文筆家としてのデビュー作は教育論で、『学校の現在』(大和書房1989年 共著)。この後『学校はいかに語られたか』(宝島社1992年)、『間違いだらけのいじめ論議』(宝島社1995年 共著)、『いじめ救済宣言』(時事通信社1995年 共著)などを執筆している。 『思想以前』(洋泉社1999年)から思想方面へ発言範囲を拡大。『団塊の世代とは何だったのか』(洋泉社新書y2003年)や『軟弱者の戦争論』(PHP新書2006年)などは、戦後日本の思想風土批判の書である。
大学院時代の専門だった演劇については、『20世紀の戯曲 1~3』(社会評論社1998年~2005年 共著)の執筆者の一人として、福田恆存、安部公房、三好十郎、別役実らの戯曲について論じている。