田村神社 (高松市)
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田村神社 | |
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所在地 | 香川県高松市一宮町286番地 |
位置 | -- |
主祭神 | 倭迹迹日百襲姫命 五十狹芹彦命 猿田彦大神 天隠山命 天五田根命 |
社格等 | 式内社(名神大)・讃岐国一宮・国幣中社・別表神社 |
創建 | 和銅2年(709年) |
本殿の様式 | -- |
例祭 | 5月8日(御蚊張垂神事) 10月8日(御蚊張揚神事) |
主な神事 | -- |
田村神社(たむらじんじゃ)は、香川県高松市一宮町にある神社。讃岐国の一宮である。式内社(名神大)。旧社格は国幣中社で、戦後は神社本庁の別表神社となった。別称は一宮神社・定水(さだみず)大明神・田村大明神。
一帯は湧水地であり、境内には花泉(はなのい)・袂井(たもとい)という井戸がある。
目次 |
[編集] 祭神
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)・五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)(別名 吉備津彦命(きびつひこのみこと))・猿田彦大神・天隠山命(あめのかぐやまのみこと)・天五田根命(あめのいたねのみこと)を祭神とし、これを「田村大神」と総称する。
田村大神については、中世の書物では猿田彦大神や五十狭芹彦命のこととされ、近世には、神櫛別命・宇治比売命・田村比売命・田村命など様々で一定していない。社伝創建前は井戸の上に神が祀られていたことから、元々は当地の水神であったとする説もある。
田村大神・田村神社という名前は鎮座地の地名によるもので、他地の田村神社のような坂上田村麻呂との関係はない。
[編集] 由緒
社伝によれば、はじめは現在の奥殿の下にある定水井(さだみずのい)という井戸にいかだを浮かべて、その上に神を祀っていたが、和銅2年(709年)に行基によって社殿が創建されたという。
当初は義淵僧正によって大宝年間に開基された一宮寺と同一視(建物も同じ)されていたが、1679年に高松藩主であった松平氏により分割された。後に一宮寺は別の地に移された。
延喜式では名神大社に列し、平安時代末から讃岐国一宮となった。明治4年に国幣中社に列格した。
[編集] 神徳
- 万病
- 農業殖産
- 方除
- 開拓水利
[編集] 文化財
- 古鏡三面(重文)
- 古鏡残闕一面(重文)
- 片添鉄鉾身(重文)
[編集] 交通
[編集] 自動車
- 高松自動車道
- 高松西ICより香川県道12号三木国分寺線を東へ10分程度
- 高松檀紙ICより国道11号を西行、檀紙交差点にて香川県道178号山崎御厩線へ左折南下。中間町にて香川県道12号三木国分寺線を東へ10分程度
[編集] 電車
高松琴平電気鉄道琴平線一宮駅下車。徒歩15分
かつては田村神社のちょうど裏手に駅があったが、1987年に琴平寄りに約370m移転したため、余計に遠くなった。
[編集] 備考
- 毎週日曜の午前中に朝市が開かれており、社脇の建物では讃岐うどんの店が開かれる。讃岐うどんは香川県の特産・観光資源として有名であるが「田村神社日曜朝市の讃岐うどん」は県内でも珍しい「神社で食べるうどん」として知られている。
[編集] 関連項目
- 一宮寺 四国八十八ヶ所第83番札所
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