王 (皇族)
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王(おう、みこ、古くはおおきみ)は、皇族の身位または称号の一つ。または、王の身位を授けられた皇族のこと。
律令では皇族の男子のうち親王宣下のない者を指した。現行の皇室典範では、天皇から直系で三親等以上離れた皇族男子を指す(傍系でなく直系尊属の天皇から数える)。ちなみに、王の妃を王妃という。
王は皇族身位令に準じ、成年となったときに桐花大綬章を授与される(2003年11月2日までに成年に達した場合は勲一等旭日桐花大綬章であった)。
なお、韓国併合条約及び関連する詔書により、「韓国皇帝陛下太皇帝陛下皇太子殿下並其ノ后妃及後裔」に該当する者を王族とし、李王家の当主も王というが、皇族の王と王族の王は全く違うものである。
なお、幕末以後日本が西洋と国交を開いた直後には、西洋の皇帝(=天皇)と王の関係を日本や中国と同様の非対等な関係と誤解をして、帝制の国家と王制の国家あての国書に格差を付けてしまった為に、紛糾したと言われている。