片山まさゆき
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片山 まさゆき(かたやま まさゆき、1959年4月20日 - )は、日本の漫画家。 千葉県出身。明治大学文学部中退。本名、片山政幸。血液型B型。
大の麻雀好きで、麻雀に関する漫画を多く発表し、人気を博した。麻雀の実力は高く、第1回麻雀最強戦では、並み居るプロを押しのけて第1期最強位の座に付いている。また、雀荘を経営しており、しばしば作中に登場させている。
大学では漫画研究会に在籍し、在学中から漫画を描いて収入を得ていた。1981年、「週刊ヤングマガジン」『平和(ピンフ)警察』でデビュー。その後同誌で連載された麻雀漫画『ぎゅわんぶらあ自己中心派』は、主人公持杉ドラ夫をはじめとする個性的なキャラクターが登場して話題となり、片山の出世作となった。この作品はファンの間で「自己中」と略されたが、この言葉は後に一般にも広まって、「自己中心的な性格」の略語として定着した。ゲームアーツからゲームソフトも発売された。
一方で片山は、「自己中」の1年前から、とことんツキのないキャラクターを主人公に据えた『スーパーヅガン』という作品を「近代麻雀オリジナル」(竹書房)誌上で連載していたのだが、ちょうど「自己中」人気に翳りが見え始めた頃に、こちらが爆発的な人気となり、同時期に「別冊近代麻雀」で連載していた能條純一作の『哭きの竜』とともに学生の間に麻雀ブームを起こす原動力となった。『スーパーヅガン』は後に1992年からフジテレビ系列でアニメ化され、EDの「ジャン・ナイト・じゃん」は三波春夫が作詞し、歌った。
他の代表作として、「爆牌」という通常考えられない打ち方をする天才・爆岡弾十郎に、努力の守備派・鉄壁保が挑む『ノーマーク爆牌党』(近代麻雀オリジナル)などがある。麻雀漫画以外でも三国志をモチーフにした『SWEET三国志』などを書いている。
画風こそギャグ調であるが、片山作品の真骨頂は、玄人はだしの雀力に裏付けられた緻密でリアルな闘牌描写である。他の麻雀漫画が麻雀理論など全く無視していることが多い中で、片山作品における闘牌描写のクオリティの高さは特筆すべきものがある。さらに、2005年現在「近代麻雀」誌で連載中の『打姫オバカミーコ』(うたひめ - )では、初心者同然の主人公に一流プロが手ほどきする内容を通して、読者が自然に麻雀が強くなるという新境地を開拓した。
愛称は『片チン』。画力はお世辞にも高いとはいえない(キャラクターが上手く描けないでスランプに陥ったとき、偶々入手した自分の作品のパロディ同人誌を読んで、キャラクターを修正した事もある)のだが、それもまた片山の魅力である。
[編集] 作品リスト
- SWEET三国志
- ウォッカ・タイム
- 打姫オバカミーコ
- オーラ打ち 言霊マンボ
- 馬人ノーヘヴン
- 運王
- 大トロ倶楽部
- ぎゅわんぶらあ自己中心派
- 最弱!ルーズドッグス
- シャキシャキ・カフェ
- 雀賢者ポッチカリロ
- スーパーヅガン
- ノーマーク爆牌党
- 牌賊オカルティ
- まんちょくスナイパーとどめ
- ミリオンシャンテンさだめだ!!
- 夢リーチファイター素人伝説
- 理想雀士ドトッパー
- ルーザーズサークル
- レッドカブラ