津浪駅
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津浪駅(つなみえき)は広島県山県郡加計町(現在の安芸太田町)大字津波1761番にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。可部線非電化区間の廃止に伴い2003年12月1日に廃駅となった。
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[編集] 名称の由来
地名の津浪から来ているが、その地名の由来は山津浪によるとされている。
[編集] TSUNAMI
2000年、サザンオールスターズの「TSUNAMI」が大ヒットし、当時廃止問題に揺れていた可部線の廃止反対運動の一環として、「サザンオールスターズの桑田佳祐を呼んで地元を活性化させよう」という運動が行われた。2000年11月からの試験増便に合わせて、TSUNAMI隊が結成された。目的としては桑田佳祐に津浪駅に来てもらうことで、多くのサザンファンに訪れてもらい、可部線を存続させるというものだった。また、イベントなどでTSUNAMIの合唱を行ったりした。実際に桑田佳祐本人のラジオ番組でもこのことについて取り上げられ、桑田は好色を示す。結局、桑田佳佑が津浪駅で歌うことは実現しなかったが、廃止の際には「273(つなみ)人のTSUNAMI大合唱」を行った。
[編集] 駅構造
廃止当時、単式ホーム1面1線を持つ地上駅であった。無人駅で駅舎はなくホームの上に待合所があるのみであった。
[編集] 駅周辺
山間部である。太田川に沿って可部線と国道191号が走り、駅は国道191号に接して設けられていた。
駅の南130メートルほどのところで国道191号から国道433号が分岐しているほかそのさらに南では中国自動車道の高架橋が太田川を渡っていた。
駅の南500メートルほどのところで太田川に注ぐ小さな川を800メートルほどさかのぼると加計町立(当時)津浪小学校があった。
[編集] 歴史
この駅は昭和29年(1954年)の3月30日に国鉄可部線の布駅から加計駅の延伸の時に開業した。その後この駅は昭和62年(1987年)4月1日の国鉄の分割民営化を経て、平成15年(2003年)の12月1日に可部線の可部駅から三段峡駅までの部分廃止によって廃止となった。
- 1954年(昭和29年)3月30日 - 開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2003年(平成15年)12月1日 - 可部線の非電化区間の部分廃止に伴い廃止となる。