今井田駅
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今井田駅(いまいだえき)は、広島市安佐北区可部町今井田に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。
1956年12月20日に開設されたが、JR可部線非電化区間(可部~三段峡間、延長46.2km)の廃止に伴い、2003年12月1日に廃駅となった。
目次 |
[編集] 駅名の由来
- 駅のある場所の大字から。
[編集] 駅の様子
- 無人駅で駅舎はなく、線路の南側に設置されたプラットホームの上に待合室があるだけだった。
- プラットホームは一面一線しかなく、列車の交換は不可能だった。
[編集] 駅の周辺
- 駅の北側を広島県道267号宇津可部線が通っている。
- 駅の南側を太田川が流れており、駅のすぐ東側にある筒瀬橋(赤色の吊橋)か下流にある安佐北大橋(広島県道269号今井田緑井線になっている)で対岸の広島市安佐北区安佐町筒瀬に渡ることができる(筒瀬橋は重量制限がある)。小型の自動車(概ね5ナンバー以下の自動車)ならば通行可能。
[編集] 沿革
- 1936年(昭和11年)10月13日 国鉄(当時)可部線・可部~安芸飯室間が開通する。当時は途中に安芸亀山駅しか設置されず、河戸・今井田・毛木の各駅は存在しなかった。
- 1956年(昭和31年)12月20日 河戸・毛木・筒賀(当時、1969年7月1日田之尻駅に改称)各駅とともに開業する。当時の所在地表示は広島県安佐郡可部町今井田であった。
- 1972年(昭和47年)4月1日 安佐郡可部町が広島市に編入されたことに伴い、所在地表示が広島市可部町今井田に変更される。
- 1973年(昭和48年) 広島市内の駅に編入される。
- 1980年(昭和55年)4月1日 広島市が政令指定都市に移行したことに伴い、所在地表示が広島市安佐北区可部町今井田に変更される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割・民営化により可部線がJR西日本の路線に移行する。
- 2003年(平成15年)12月1日 JR可部線・可部~三段峡間が廃止され、今井田駅も47年の歴史に終止符を打つ。
[編集] 青いスタスィオン
今井田駅は1986年3月21日に発売された河合その子のシングル「青いスタスィオン」の舞台となった。当時、彼女が所属していたアイドル集団「おニャン子クラブ」の人気は頂点に達し、発売するシングルは全てがオリコンチャートの初登場1位を獲得するという驚異的な記録を弾き出していたが、その中でもこの作品の出来は群を抜いており最終的には同グループNo.1の売上枚数を誇った。尚、この駅が舞台となった理由は不明である。
[編集] 現状
- 待合所は閉鎖され、駅名標が撤去されている。