沖縄方言
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沖縄方言(おきなわほうげん)は、学術的に定義される琉球語の内、沖縄諸島中南部(沖縄島中南部と慶良間諸島、久米島、渡名喜島、粟国島、奥武島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島)で話される方言の総称とし、沖縄中南部諸方言について記す。
- 沖縄弁、沖縄口(ウチナーグチ )とも言い、沖縄方言やウチナーヤマトグチと、その他の方言を混同するのは誤りである。
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[編集] 概要
沖縄方言は、2つの主なグループに分けられる。中部(標準語・首里方言、那覇方言)と、南部方言である。
尚巴志の三山統一(1429年)後、琉球王国の時代、王府(首里城)のある首里に集まる按司(あじ)同士で通じる共通語として首里の言葉が作られ、尚真の中央集権支配の間(1476年~1526年)、首里方言は完成された。それは、王族と上流階級によって使われる公用語であった。琉歌の全てとその時代からの詩(漢文を除く)は、首里方言で書かれている。組踊も首里方言である。
那覇方言は、商売人の言葉として、琉球方言の共通語的方言として使用された。
沖縄北部の言葉は通常これとは別の方言と考えられる。国頭方言(沖永良部与論沖縄北部諸方言)を参照のこと。
[編集] 琉球語の他の方言群
- 北琉球方言
- 奄美方言 (en)(奄美徳之島諸方言)
- 国頭方言(沖永良部与論沖縄北部諸方言)
- 沖縄方言 (en:Okinawan language)(沖縄中南部諸方言。この内、首里方言が、共通語となる)
- 南琉球方言(先島方言群)