気仙沼都市圏
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気仙沼都市圏(けせんぬまとしけん)とは、宮城県気仙沼市を中心市とする都市圏のこと。
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[編集] 概要
気仙沼都市圏は、旧気仙郡の南部を占める。旧気仙郡は、岩手県南東部から気仙沼市辺りにあたり、古来から三陸海岸での沿岸漁業や、近代以降の沖合い漁業において漁場を共有してきたため、方言も近似し、1つの地域圏を形成してきた。江戸時代には長崎俵物(輸出品)の干しアワビやフカヒレの産地となり、明治以降は、遠洋漁業の基地として人口涵養がなされ、気仙沼都市圏は宮城県第3位の都市圏として賑わった。
陸上交通において宮城県気仙沼市・岩手県陸前高田市・同大船渡市は、直線距離では近いが、各々市街地が谷あいの狭い平地にあって通過に時間を擁し、また、市街地間には急峻な山があって道路は海岸沿いか山越えとなり、鉄道も大回りにつくらるなど、時間的にはやや遠い印象があった。近年、トンネルやバイパス整備によって、お互いの時間距離は短縮し、更に一体感のある地域圏となっている。
この地域圏では、内陸の東北本線および東北新幹線に接続する鉄道が大船渡線であり、気仙沼駅から分岐して内陸に向かう。道路では、陸前高田から内陸に向かう今泉街道(国道343号)よりも、気仙沼から内陸に向かう気仙沼街道(国道284号)の方が運転が容易である。このように、気仙沼が交通の要衝としての地位があるが、この地域圏が別々の県にまたがっているため二重投資がなされ、内陸との交通の便はあまり発達していない。
[編集] 定義
[編集] 広域行政推進地域
[編集] 気仙沼・本吉圏
宮城県が指定する気仙沼市を中心とした広域行政推進地域は、「広域気仙沼・本吉圏」または単に「気仙沼・本吉圏」と呼ばれ、気仙沼地方振興事務所が管轄している。旧・本吉郡に所属していた地域が対象。宮城県発表の2006年10月1日の推計人口は95,375人[1]。
[編集] 「10%都市圏」(通勤圏)
[編集] 気仙沼都市圏
- 人口:約8.9万人(2000年国勢調査基準)
気仙沼市を中心市とする都市雇用圏(10%通勤圏)。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。
[編集] 都市圏の変遷
都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷
県 | 自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 自治体 (現在) |
---|---|---|---|---|---|---|
岩手県 | 室根村 | 気仙沼都市圏 10万5626人 |
気仙沼都市圏 9万4773人 |
気仙沼都市圏 9万1400人 |
気仙沼都市圏 8万8685人 |
一関市 |
宮城県 | 唐桑町 | 気仙沼市 | ||||
気仙沼市 | ||||||
本吉町 | 本吉町 | |||||
歌津町 | - | - | - | 南三陸町 | ||
志津川町 | - | - | - | - |
- ※10%通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
- 2005年9月20日、旧・一関市、西磐井郡花泉町、東磐井郡の大東町・千厩町・東山町・川崎村・室根村の計1市4町2村が合併し、新たな一関市(3代目)となった。
- 2005年10月1日、本吉郡の志津川町と歌津町の2町が市町村合併をして南三陸町となった。
- 2006年3月31日、気仙沼市と本吉郡唐桑町とが新設合併して気仙沼市となった。