栗山川
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延長 | 38.8 km | |||
水源の標高 | 30 m | |||
平均流量 | *** m³/s | |||
流域面積 | 292.3 km² | |||
水源 | 下総台地(香取市) | |||
河口 | 九十九里浜(横芝光町) | |||
流域 | 香取市 成田市 匝瑳市 旭市 多古町 芝山町 山武市 横芝光町 |
栗山川(くりやまがわ)は、千葉県の房総半島北東部を流れる川で、千葉県内のみを流れる川としては第2位の流域面積を持ち、九十九里平野の中では最大の二級河川である。流域は香取市、成田市、匝瑳市、旭市、香取郡多古町、山武郡芝山町、山武市、山武郡横芝光町の5市3町にまたがる。流路延長 38.8km、流域面積 292.3km²。
目次 |
[編集] 地理
香取市と成田市の境界の下総台地を水源とし、九十九里平野を貫いて、九十九里浜中央部の横芝光町で太平洋に注いでいる。
[編集] 利用
九十九里平野の川なので標高差が小さく、古くから農業用水として利用されており、現在は両総用水と房総導水路に利用されている。香取市佐原の「両総用水第1揚水機場」で取水し源流に流し込んだ利根川の水を、下流の横芝光町寺方の「両総用水第2揚水機場」でポンプアップし九十九里平野南部の地域に農業用水として供給している他、栗山川の部分を両総用水と共用して、横芝光町於幾の「房総導水路横芝揚水機場」からは千葉県営の大多喜ダムにまで送り、水の不足していた南房総方面にも水道水を供給しており、また千葉市などの東京湾岸方面へも水道水と工業用水を供給している。なお、縄文時代には河口部のラグーンであったと推定される坂田池も房総導水路の調整池に利用されている。
[編集] 支流
- 借当川
- 多古橋川
- 高谷川
[編集] 橋梁
- 伊地山橋(千葉県道70号大栄栗源干潟線)
- 根崎橋(茨城県道・千葉県道44号成田小見川鹿島港線)
- 田倉橋(千葉県道120号多古栗源線)
- 飯土井橋(千葉県道74号多古笹本線、千葉県道106号八日市場佐倉線)
- 多古大橋(国道296号)
- 新井橋(千葉県道45号八日市場八街線)
- 栗山川橋梁(銚子連絡道路)
- 新栗山川橋(国道126号)
- 栗山川鉄橋(総武本線)
- 栗山川橋(千葉県道108号横芝停車場白浜線、千葉県道109号横芝停車場吉田線)
- 木戸橋(千葉県道122号飯岡片貝線)
- 屋形橋(千葉県道30号飯岡一宮線)
[編集] 特記
- 言い伝えによると、その昔(7世紀頃)、旧栗源町(現・香取市)に朝鮮半島から渡来した人達が多く住んでいたことがあり、一帯が「(高)句麗山」と呼ばれそこを流れる川であることから「句麗山川(栗山川)」と呼ばれるようになったとのことである。
- 古くから太平洋側のサケの回帰の南限の川として知られており、上流の旧山田町(現・香取市)には、弘仁2年(811年)の創建と伝えられるサケの神社、「山倉大神」がある。
- 多くの縄文時代の丸木船の出土例があることでも知られた水系である。
[編集] 周辺
栗山川流域の、旧栗源町(香取市)には「栗山川ふれあいの里公園」、多古町には「あじさい公園」、横芝光町には「マリンピアくりやまがわ」が整備されており、河口部には栗山川漁港がある。
- 栗山川ふれあいの里公園
- 全ての町民のメッセージや絵の描かれた陶板(自分の好きな動物や草花、似顔絵、平和への願い、将来の夢などが描かれている)がはめ込まれた高さ6mのモニュメント「集う」は町のシンボルであり、「はだし健康の道」ほか水に親しむことができる憩いの場所である。
- あじさい公園
- 多古町の中心を流れる栗山川両岸に約1万株のあじさいを植えたことからあじさい遊歩道と名がついた。あじさいが咲く6月にはあじさい祭りが開催され、町民の多くが参加し観光客も訪れる。また秋にはコスモスが咲き誇りコスモスの公園となり、四季折々の花の公園として近隣から多くの人が訪れる。
- 栗山川漁港
- マリンピアくりやまがわ
- 九十九里浜のほぼ中央に位置する屋形海岸にあり、コミュニティ広場やドーム型展望の丘からの眺めは圧巻、河口付近は釣りのメッカとして知られまたサーフィンの穴場でもある。毎年元旦の初日の出の際、あまさけと紅白の餅が振舞われる。