東光寺 (田辺市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東光寺(とうこうじ)は和歌山県田辺市の湯の峰温泉にある天台宗の寺院。山号は薬王山。湯の峰温泉の最初の噴出地に、湯の花が自然に積り、薬師如来の造形をなした物を本尊(湯峯薬師)として創建された。
古くは本尊の胸から温泉が噴出していたため、湯の胸温泉と呼ばれていたものが転訛して現在の湯の峰温泉の名になったとされている。
目次 |
[編集] 起源と歴史
伝承によれば、東光寺の基となった草庵を湯峯薬師の周囲に結んだのは、熊野で苦行していた裸形上人であるという。鳥羽天皇の代に堂宇が建立され、以後、豊臣秀吉の造修(1590年(天正18年))、紀州徳川家などの手により、明治維新に到るまで修繕を加えられつつ、維持された。
1903年(明治36年)5月に、湯の峰温泉一帯が火災に見舞われた際に寺堂も焼失した。とはいえ、本尊は焼失をまぬがれ、その他の仏像・宝物等も避雑に成功したため、信徒有志の寄附により1931年(昭和6年)に再建された。
[編集] 所在地
和歌山県田辺市本宮町湯峯113
[編集] 近隣情報
[編集] 交通機関
- 紀勢本線新宮駅より熊野交通バスで約60分
- 紀勢本線紀伊田辺駅より龍神バスで約90分
- 近鉄大和八木駅より、奈良交通の新宮駅ゆき特急バス、近鉄高田市駅、近鉄御所駅、JR和歌山線五条駅を経由、約5時間20分
- 「湯の峰温泉」バス停にて下車