日立港
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日立港(ひたちこう)は、茨城県日立市にある太平洋に面した重要港湾である。港湾管理者は茨城県。関税法上の開港である。
1976年に函館空港に強行着陸したMiG-25をソビエト連邦に返還した港湾である。
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[編集] 概要
奈良時代以前から港湾として使用されてきた記録があるが、商港として本格的に稼働したのは戦後になってからである。 日立港がある日立市は日立製作所の企業城下町で、同社の工場で作成される大型の発電機などは、鉄道など陸路での輸送が困難なことから埠頭の開発が行われた。 そのほかの取扱品としては、石油製品、鉱産品、木材など。特に自動車はダイムラー・クライスラー社からの輸入自動車の約6割を扱っている。 年間約1700隻の船舶が入港しており、取扱貨物量は500万トンを超える。 常磐自動車道の日立南太田インターチェンジからも近く、東日本全体の物流基地として重要な地位を占める。
北側に久慈漁港が隣接する。
[編集] 沿革
- 1957年、久慈商港として起工式
- 1959年、日立港と改称して開港
- 1960年、第一埠頭が完成し、日立港港湾事務所が発足する。
- 1962年、港湾運送事業法に基づく指定港となる
- 1967年、重要港湾に昇格する。関税法に基づく開港指定をうける。
- 1968年、木材輸入特定港に指定
- 1972年、久慈川河口付け替え工事着工。この河口跡が第4・第5埠頭になる。
- 1973年、検疫港に指定される。
- 1990年、日立港物流センターが完成する。
- 1993年、港則法による特定港に指定される。
[編集] 港湾施設
- 第1埠頭:石油製品や石炭などを取り扱う。
- 第2埠頭:タルクなどの工業原料を取り扱う。燻蒸倉庫がある。
- 第4埠頭:共用バースにはコンテナ船や生鮮品を積んだRORO船が入港する。また、日立製作所等の専用バースがある。埠頭内に日立港物流センター及び日立製作所と日立電線の工場がある。
- 第5埠頭:輸入自動車の陸揚げ埠頭。また小型船だまりがあり、釣り船の係留地にもなっている。
(第3埠頭もあるが、現在使われていない)
[編集] 定期航路
*北海道・釧路定期RORO航路(日立港-釧路港)
[編集] 日立港祭り
毎年夏に、港湾関係者や市民が実行委員会を作り開催している。 護衛艦や巡視船の体験乗船や、花火大会などが行われる。
[編集] 所在地
茨城県日立港湾事務所の住所:茨城県日立市久慈町1-3-21
[編集] 日立灯台
日立港が重要港湾になるのに併せて、1967年に日立港の北、古房地鼻に設置された灯台。 遠隔操作による無人式で運用されている。
- 位置:北緯36度30分34秒東経140度37分56秒
- 塗色・構造:白色、塔形、コンクリート造
- 灯質:郡閃白光 毎25秒に3閃光
- 光度:210,000カンデラ
- 光達距離:12.5海里(約23 km)
- 高さ(地上~頂部):24.5 m
- 標高(平均海面~灯火):42.4 m
[編集] 外部リンク
- 日立港 - 茨城県土木部港湾課