新潟スタジアム
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新潟スタジアム(ビッグスワン) | |
所在地 | 新潟県新潟市 |
開場年 | 2001年 |
収容人数 | 42,300人 |
フィールド | 長さ107m×幅72m |
使用チーム | アルビレックス新潟(Jリーグ) |
アクセス | JR新潟駅南口より新潟交通バス「南長潟経由 曽野木ニュータウン」行で「スポーツ公園前」または「清五郎」下車後徒歩1分 (試合等開催時は新潟駅南口・万代シテイバスセンターから臨時バスを運行) |
新潟スタジアム(にいがた―)は、新潟県新潟市にある多目的スタジアム。愛称はビッグスワン(BIG SWAN)。Jリーグ・アルビレックス新潟がホームスタジアムとして使用している。施設は新潟県が所有し、県の外郭団体である新潟県都市緑花センターが指定管理者として運営管理を行っている。
目次 |
[編集] 概要
2002年FIFAワールドカップ日韓大会と、2009年に予定されている第64回国民体育大会(愛称「トキめき新潟国体」)の開催に備えて建設され、2001年に完成。愛称のビッグスワンはスタジアムの屋根がスタジアムに近い鳥屋野潟に飛来する白鳥の羽を広げる瞬間をイメージしたことから付けられた。2003年には陸上トラックも敷設された。
[編集] 沿革
- 1974年3月 新潟市鳥屋野潟南部地域の開発計画として「鳥屋野潟公園」の都市計画が決定。
- 1989年7月 新潟県、新潟市、亀田郷土地改良区が、鳥屋野潟南部地域の開発計画の基本事項について合意。2009年に新潟県で開催が予定されている二巡目の国民体育大会のメインスタジアムとして、3万人規模の陸上競技場(県の運営による)を整備することが内定した。
- 1992年4月 新潟県が、FIFAワールドカップの国内開催候補自治体に立候補する。
- 1993年1月 新潟県がW杯開催候補地に決定。
- 1996年12月 日韓共催が決まったW杯の試合開催地が決定。新潟県も開催地となる。
- 1997年11月 新潟県総合スタジアム(仮称)の建設工事着工。
- 1998年8月 整地工事が完了し、10月まで「第15回全国都市緑化にいがたフェア」開催。
- 1998年11月 新潟県スポーツ公園の供用開始。
- 2000年9月 県総合スタジアムの正式名称「新潟スタジアム」、一般公募による愛称「ビッグスワン」が決定。
- 2001年3月 メインスタジアムが竣工。FIFA公式試合開催規格の天然芝ピッチを備え開場(第1期工事竣工)。同時にアルビレックス新潟の準ホームスタジアム(正ホームスタジアムは引き続き新潟市陸上競技場。但しビッグスワンでホームゲームの大半を開催)となる。同年4月29日、オープニングイベントとして新潟県21世紀記念事業「新潟2001年宇宙の旅」が開催された。
- 2001年5月-6月 FIFAコンフェデレーションズカップ開催。
- 2002年6月 FIFAワールドカップ開催。グループリーグのアイルランド-カメルーン(日本での開幕戦)など3試合が行われた。
- 2002年8月 24日にB'z、31日にSMAPがライブを行う。
- 2002年10月 陸上競技場としての機能を備えるため、改修工事に着工。
- 2003年5月 日本陸上競技連盟公認9レーンのトラックが完成し、全面竣工(第2期工事竣工)。第1種陸上競技場の指定を受ける。また同時に、メインスタジアム北西側にサブグラウンドが完成した。
- 2003年8月 前年に続き、SMAPがライブを行う。
- 2003年11月 アルビレックス新潟がJ2でシーズン優勝し、2004年のJ1昇格が決定。年間観客動員約66万人のJリーグ新記録(J1、J2を通して)を達成。
- 2004年 アルビレックス新潟のホームスタジアムとなる(市陸上競技場は準ホームとして登録されるも、それ以後の県内ホームゲームは当スタジアムのみでの開催となる)。
- 2004年5月 国内で初めてIAAF(国際陸上競技連盟)のクラス1認証を受ける(IAAFは2002年からの国際競技大会はクラス1認証を与えた競技場でのみ開催可能と規定)。しかし認証後も暫くの間、芝の保護を理由に投てき競技でのフィールド使用が禁止されたため(対応する設備は設置済み)、一時物議を醸した。
- 2004年9月 「全日本実業団対抗陸上選手権」開催。一時問題となっていた投てき競技はメインスタジアムで行われた(一時はサブトラックで開催される可能性があると言われていた)。
- 2004年10月 同月23日に発生した新潟県中越地震の災害支援活動のため、自衛隊が新潟県スポーツ公園の駐車場に駐屯。また上越新幹線などの交通機関が寸断され、更に余震活動が続いていることから、アルビレックスのホームゲームとして予定されていた同月30日のJ1・2ndステージ柏レイソル戦を11月10日国立霞ヶ丘陸上競技場に、11月13日の天皇杯4回戦湘南ベルマーレ戦を平塚競技場での開催に、それぞれ振り替えた。
- 2005年10月 前年で終了した環日本海新潟駅伝に代わるイベントとして「新潟ビッグ陸上フェスタ」を開催。新潟県中越大震災復興支援と銘打って行われた。アテネオリンピックの女子マラソン金メダリストの野口みずき、世界陸上ヘルシンキ大会で400Mハードル銅メダリストの為末大、同棒高跳び8位の澤野大地が特別ゲストとして、トークショーやジョギングなどに参加した。
- 2006年4月16日 スタジアムの保守管理契約において談合疑惑が浮上する(詳細は後述)。
- 2006年8月5日 SMAPがライブを行う。
[編集] 施設概要
- 所在地:新潟市清五郎68
- 収容人員:42,300人
- スタンド:2層式、鉄骨・テフロン膜屋根設置
- 表示装置
- 電光表示板(2階スタンド北側)
- 表示面:4.16×10.24メートル
- 大型映像装置(2階スタンド南側、ソニー・ジャンボトロン)
- フルカラーLED方式、画面サイズ:850インチ
- 電光表示板(2階スタンド北側)
- 照明設備
- 398灯(公式競技対応としてFIFA、日本陸上競技連盟、JIS基準を充足)
- トラック
- 全天候型ウレタン舗装、1周400m×9レーン
- 投擲用サークル:2箇所
- 砲丸用サークル:2箇所
- 砂場:4箇所
- 水濠:1箇所
- フィールド
- 寒地型西洋芝(ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラス)
- 散水設備に雨水中水化システムを採用
- サブトラック
[編集] 談合疑惑
県は2006年度以降、新潟スタジアムがある新潟県スポーツ公園を含む鳥屋野潟公園の保守管理業務に指定管理者制度を導入することになったが、これまで行われてきた保守管理業務の競争入札において談合が行われていたのではないかという疑惑が指摘された。新潟スタジアムを管理しているのは、県が68.6%を出資している外郭団体「新潟県都市緑花センター」で、保守管理業務の発注は指名競争入札により行われているが、落札率は概ね94.0%以上にも達している。電気・清掃・設備の運転監視・芝生・空調の業務において同じ業者の落札が続いており、開業時から6年連続で同一業者が落札している事例もあるなど、指名業者の入れ替えはあまり行われていない。新潟スタジアムは開業以来毎年度約2億円の赤字が続いており、保守管理費用が支出の大部分を占めている。こういったことから保守管理契約における高落札率に、一部から「談合が行われていたのではないか」と批判の声が上がり、県内の一部メディアも報じた。
同年春、この鳥屋野潟公園の指定管理者に申請を行ったのは同センターとアルビレックス新潟(NSGグループ)の2社のみだった。うち前者については前述の問題が指摘されており、また後者は県知事泉田裕彦を支持する政治団体を背後に持っている。故にどちらにしても運営の透明性が維持できないという大きな問題があり、県は結局前者を2006年度の1年間に限定するという条件付きで、指定管理者として指定した。
その後、2007年4月1日~2010年3月31日分について県は、(1)ビッグスワンと周辺のスポーツ公園・多目的運動広場・駐車場やバスターミナル、(2)女池・鐘木両地区の園地、の2つに区分して指定管理者の募集を開始したが、2006年12月5日に前述2社は共同グループを作って(1)に応募することを表明した。
[編集] 交通
- 公共交通
バス利用の場合は頭書参照。
- 新潟空港よりタクシーで約25分
- Jリーグ公式戦等開催の際には、新潟駅南口よりシャトルバスの運行あり
- 自家用車
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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