新明解国語辞典
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『新明解国語辞典』(しんめいかいこくごじてん)は三省堂が発行する国語辞典の一。版元による正式な略称は「新明国」だが、好事家には「新解さん(しんかいさん)」の愛称で親しまれている。項目数は76500(第6版)。
語釈や用例に独特の表現を用いており、ファンが多い。主幹の山田忠雄(やまだただお、1916年8月10日-1996年2月6日)の個性が色濃く反映されている。1996年、赤瀬川原平著『新解さんの謎』でその個性が取り上げられベストセラーになった。また、かつては編者に、金田一京助・春彦父子も名を連ねた(しかし、実際には金田一京助は編纂に参加していない)。そのことから、TBSラジオの日曜深夜枠のかつての人気番組「大橋照子のラジオはアメリカン」で、「金田一先生の辞書」としてリスナーにネタされ番組を盛り上げるのに一役買っていた。「恋愛」「動物園」などの項目の説明は、特に『新明解』らしいといわれている。その他にも、およそ他の国語辞典には見受けられない解釈が多数掲載されており、一部の人には人気がある。
前身となった『明解国語辞典』(明国)は、『三省堂国語辞典』(三国)の主幹・見坊豪紀が中心となって編纂されたものである。見出し語の収集は見坊が行い、語釈は見坊、山田らが分担して作成した。『明国』改訂版発行の後、山田が中心となって作成された改訂版が『新明解国語辞典』と改題されて発行された。これは見坊が三国の作成に取り掛かっている間に行われ、事実上見坊を外す形となったため、山田と見坊の間に溝が生じたといわれている。結局、山田は『新明国』、見坊は『三国』を担当するという形で棲み分けを図り、三省堂の小型国語辞書は二つの路線が並立することとなった。『新明国』の「独創的な語釈」、『三国』の「新語に強く簡潔な語釈」というスタイルの違いは、両者の思想の違いから生じている。金田一春彦は、当初は編者の一員であったが、山田の思想に反発して第3版より編集から手を引いた。山田の没後は柴田武が主幹となり発行が続けられている。
最近では日本語ブームを背景に、「タモリのジャポニカロゴス」(フジテレビ系)をはじめとしたテレビ番組やマスコミでもたびたび紹介されている。
2004年12月現在で6版目。「新明解」の名はブランドとなり、この語を冠した漢和辞典や古語辞典、故事ことわざ辞典、アクセント辞典なども出版されている(この中には、もと「明解」と冠していたものも含まれる)。
『明解国語辞典』『新明解国語辞典』(第5版まで)の累計発行部数は1700万部。高等学校の指定辞書に採用されることが多く、小型国語辞典の中では売り上げ1位を誇る。
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[編集] 改訂履歴
[編集] 明解国語辞典
[編集] 新明解国語辞典
- 1972年1月24日 - 初版発行
- 1974年11月10日 - 第2版発行
- 1981年2月1日 - 第3版発行
- 1989年11月10日 - 第4版発行
- 1997年11月3日 - 第5版発行
- 2004年11月23日 - 第6版発行
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 新明解国語辞典(三省堂)
- 新明解国語辞典を読む(解説ページ)