捻挫
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捻挫(ねんざ)或いはくじきとは関節に関節の許容範囲を超えた動きが与えられた為におきる損傷の事を言う。多くは患部に痛みと腫脹、熱感を伴う。
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[編集] 形態学的観察
捻挫(ネンザ)とは文字通り関節を「捻り挫く(ねじりくじく)」事をいい、骨と骨を繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯を損傷した状態を指し、関節がある部位なら場所を限定せず全身に起こりうる。多くは損傷に連動して患部に痛みや腫脹、熱感等の炎症を引き起こす。ぎっくり腰やムチウチは、それぞれ捻挫を起こした状態である。
膝の捻挫は特に「靭帯損傷」と言い、突き指は捻挫の一種に数えられる。
また、同じ関節で起こる症状として脱臼があり、此方は捻挫同様に関節の傷害により関節包の破包や靭帯の損傷を引き起こし、加えてそれら関節を繋ぐ骨の位置関係が変更された状態を言い、患部に痛みや腫脹を伴う。捻挫の症状に加え、骨の位置関係の異常がおきている。
[編集] 医学的観察
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捻挫に陥る場所は多用される関節に限らず、頚椎や腰椎など、骨と骨を繋ぐ場所ならば何処でも起こり得る。骨は元来硬いものであるから、それらを繋ぎ支える関節部に衝撃が集まりやすく傷害を受けやすい。また関節自体動かせる範囲が決まっており、加えて継続して力のかかる動きには弱く、運動時に限らず日常生活でも捻挫はよく引き起こされる。ぎっくり腰やムチウチ症などは日常生活で起こりうる捻挫の凡例である。
捻挫は関節を包む関節包の破包や、関節を繋ぐ靭帯の損傷が引き起こされており、患部に熱感や腫脹、痛みなどの炎症が伴う。骨折や靭帯断裂を伴う事があり、観察には注意が必要であり、放置すると運動障害や変形性関節症に繋がる。
靭帯の回復は関節の再生(6~9ヶ月)よりも早い(2~3週間。断裂時でも5~6週間)ため、症状を軽く見て治療に時間を掛けない事が多く、また発現が日常使う部位で起きる為に治療が中途半端で終わってしまう事があり、変形した状態になっての回復などを引き起こし俗に言う「捻挫ぐせ」等に繋がる事もある。治療には冷却などによって患部の炎症を抑え、ギプスや包帯、絆創膏やテーピングで固定し安静にする事が必要である。治療後はサポーターや矯正具等を用いて再発抑止に努めるのが良いとされる。
自分で処置した場合でも専門家や医療機関での受診を勧める。骨折や靭帯断裂を引き起こしている事もあり、損傷状況により固定、リハビリ、加療が必要となる。 特に、靱帯損傷を引き起こしていた場合関節が今後同じように動かなくなる恐れがある為、自己判断には注意が必要である。