広田村
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広田村(ひろたむら)は愛媛県の中予地方にあった村である。北に隣接する砥部町と合併し、新:砥部町の一部となった。
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[編集] 地理
[編集] 位置・地形
松山市から南に約30㎞国道33号と国道379号を下った山間部。玉谷川の両岸に少しばかりの平地が開けている。中心となる街は総津であり、ここに村役場、中学校もある。(役場は合併と共に支所になった)
東西約7㎞、南北7㎞の小さい村である。
[編集] 地名の由来
昔、この付近に人が住み始めた頃、せっかく開拓した田畑にイノシシが入り込み、荒らしてしまうことがあった。荒らされた土地は「ぬばた」と呼ばれ、この付近は「広奴田」(ひろぬた)郷と呼ばれるようになった。やがて、省略されて「広田」となった。
[編集] 歴史
- 昭和38年1月、豪雪(通称「38豪雪」)、積雪量2~3mに達し、山林の被害甚大
- 昭和39年12月、日本鉱業により広田鉱山再鉱される
- 昭和45年9月、広田鉱山廃坑になる
- 昭和48年1月、有線放送始まる
- 昭和49年3月、広田バイパス完成
- 昭和50年3月、主要地方道砥部・内子線、国道379号に昇格
- 昭和51年10月、国道上尾隧道第二第三隧道開通
- 昭和60年9月、第三セクター広田村産業開発公社設立
- 昭和61年3月、広田焼開発センター完成、広田焼始まる
- 昭和61年7月、衆議院議員選挙区替えにより「3区」に編入される(伊予市伊予郡の他の町村と共に)
- 昭和61年8月、国道379号総津バイパス完成
- 平成4年9月、農林作業請負会社「グリーンキーパー」設立
- 平成6年4月、道の駅「ひろた」認定
- 平成6年5月、神の森大橋、交流ふるさと研修の宿完成
- 平成12年4月、峡の館オープン
- 平成17年1月1日、砥部町と合併。新・砥部町の一部となる。
[編集] 行政
歴代村長
- 渡辺景成 明治23年1月、初代
- 河内正憲 明治17年1月
- 河内正行 明治31年1月
- 伊藤秀徳 明治32年8月
- 横山正信 明治33年12月
- 渡辺聖寿 明治41年10月
- 佐々木茂治郎 大正9年6月
- 宇都宮寅之助 大正15年3月
- 正岡一七造 昭和4年9月
- 小泉清信 昭和8年9月
- 中村源吉 昭和10年1月
- 正岡一七造 昭和11年8月(再)
- 佐々木輝茂 昭和15年8月
- 中村源吉 昭和16年1月
- 宇都宮寅之助 昭和17年3月
- 安川寧通 昭和21年1月
- 船田常一 昭和22年4月
- 三好清 昭和26年2月
- 堀川繁男 昭和30年4月
- 三好清 昭和42年4月
- 村上岩雄 昭和52年4月
- 三好晃二 平成3年4月
- 肥田禎之 平成7年4月
- 三好晃二 平成11年4月、最後の村長
-
- 年月は就任年月
平成の市町村合併
伊予郡内でも砥部町以外の町村とは道路事情の関係で直接行き来しづらいことから、砥部町との合併は既定路線とも言えた。砥部町がさらに別の市や町と合併する場合でも、よほどのことがない限り、行動をもとにするのが順当な選択といえた。結局は、砥部町の事情もあり、一町一村での合併となった。
[編集] 経済・産業
山村であり、農林業以外に格別の産業はない。小規模な山村で労働力人口が少ないうえ平地も乏しく、近年でこそ松山方面への交通が改善されたが、それまでは不便であったことから、工場誘致にも特に取り組んではこなかった。
林業
林業はかつては隆盛を極めたが、木材価格の下落によって、業として成り立つ瀬戸際にまで追い詰められているといったのが実態である。38豪雪により、この四国の山村にも暗い影を落とした。何日も孤立し、山林にも被害が発生し、林業やここでの生活に見切りをつけた人々とその家族が離村し、松山へ移り住むなどの事情もあり、静かな山村へと次第に変貌を遂げていった。
観光
地形や歴史文化にあまり他と比べた特徴がないため、観光にも力を入れてきたとはいえない。
[編集] 教育
町内に高等学校はない。
- 小学校 玉谷小学校、高市小学校、広田小学校
- 高市小学校は山村留学の取組みで知られる。
- 中学校 広田中学校
[編集] 交通
道路交通のみ。村内を南北に縦貫し、文字通り背骨の役割を果たしているのが国道379号で、上尾峠の改良により、松山市・砥部町方面の交通が、また南の内子町方面への道も改良されている。両方面とも、村内の区間は、全線片側1車線ながら、線形は改良され、極めて快適に走ることができる。
そのかわり、伊予郡内で山をはさんで背中合わせの旧:中山町(合併して伊予市)への道は曲がりくねった峠越えであり、郡内でも交流は少ない。何をするにもいったん砥部又は内子に出る必要がある村である。
[編集] 鉄道
町内に鉄道はない。
[編集] 道路
- 国道
- 県道
- 県道42号
[編集] 観光
砥部町のページを参照のこと。