岡山理科大学附属高等学校
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岡山理科大学附属高等学校 | |
過去の名称 | 岡山電気工業高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人 加計学園 |
創立年 | 1961年(昭和36年) |
創立記念日 | 5月4日(学園創立記念日) |
創立者 | 加計勉 |
共学・別学 | 男女共学 |
学科 | 普通科 機械科 電気科 情報科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒700-0005 |
岡山県岡山市理大町1-1 | |
電話番号 | 086-256-8511(代表) |
FAX番号 | 086-256-8512 |
外部リンク | 公式サイト |
岡山理科大学附属高等学校(おかやまりかだいがくふぞくこうとうがっこう 英字表記:Okayama University of Science High School 英略称:OUSHS)は岡山県岡山市理大町に在する私立高等学校。経営は学校法人加計学園で本部は理大町1-1。同住所にある岡山理科大学の付属校であり、これを頂点とする「加計学園系列学校」の一つ。通称は「岡山理大附(理大附)」もしくは「理大高」「理大附高」など。
加計学園系列学校では一番最初に設立された学校教育法上に定義される学校であるため、付属校でありながら上位校にあたる岡山理科大学よりも歴史が古い。系列のルーツは広島県に本拠を置く英数学館予備校(学校法人英数学館。現在の並木学院高校)だが、これはあくまでも私塾(予備校)としての設立であり並木学院に代表される英数学館配下の学校は理大附設立後の組織改組における新設校であるため「学校」として括るなら理大附高が系列内で最も古い学校ということになる。
所在地である岡山県以外にも、近県である兵庫県や広島県など全国単位で生徒を募集し、生徒数も時に一学年につき千人単位と県下私立高校にしては非常に多いレベルにあるために岡山県下随一のマンモス高校の呼び声も高い。
なお付属校として岡山理科大学附属中学校を擁しており、同校からのエスカレーターの形で普通科の各コースの一つとして中高一貫教育も行われている。ただし、同コースはあくまでも普通科のごく一部であるため完全な中高一貫校ではなく、実際には(中高一貫校ではない)単独の高等学校としても入試などのシステムが機能している。
時折、新聞等のメディアでは「岡山理科大学付属高等学校」や「岡山理大付」などと本来「附属」であるべきところを「付属」と表記される。学校・学園側が容認しているためにそのままにされることが多いが、冒頭にある通り「岡山理科大学附属高等学校」が正式名称である。その証拠にこの学校の校章は「附高」の文字がデザイン化されたものである。
1999年、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)第81回大会において、岡山県勢初にして悲願の準優勝を飾った高校として知られる。
目次 |
[編集] 沿革
- 同年同月 岡山電機工業高等学校(岡山理大附高の前身)設立。
- 電気科、電子工業科の2科編成。
- 同年4月 岡山理科大学設立開校。大学進学を目的とした普通科(現在の普通コース)と工業化学科を新設
- 1965年4月 機械科を新設。
- 1966年2月 電子工業科を電子科に改称。
- 1970年4月 電子計算機科を新設
- 1971年3月 工業化学科を廃止。
- 1977年9月 普通科・体育コースを新設
- 1982年4月 通常の普通科(普通学級)を普通コースに改称。普通科・英数コースを新設
- 1985年4月 笹ヶ瀬校舎新設。体育コースを移し笹ヶ瀬分校とする
- 1986年4月 電子計算機科を情報科と改称
- 1987年4月 普通科・英数コースを理大コースに改称
- 1992年4月 電子科を電子情報科に改称(後に情報科に統合)
- 1993年4月 普通科に特別進学コースを新設
- 1998年4月 普通コースに情報クラスを新設
- 1999年4月 普通コースにデザインクラスを新設
- 同年8月 野球部全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)第81回大会、岡山県勢初の準優勝
- 2003年4月 笹ヶ瀬分校廃止、体育コースを本校に移譲する
- 2005年4月 理大附中と提携し普通科中高一貫コースを新設
- 2006年4月 情報クラス・デザインクラスを再編成し「情報・デザインコース」を新設。
- 同年同月 理大コースを進学理大コースと改め、受験学校幅を広げた高度カリキュラムに変更。
[編集] 学科編成
[編集] 普通科
- 特別進学コース
- 国立大学・都市圏有名私立大学進学のための特別カリキュラムコース
- 普通コース
- 通常コース。特徴は無いが、その分ツブシがきく。本人の希望と学力により他カリキュラムへの移動が可能。
- 情報・デザインコース
- 進学理大コース
- 岡山理科大学などの「加計学園系列大学」進学のための特別カリキュラムコース。ただし他の国公立・私立大も受験可能。
- より深い基礎学習を行う。
- 体育コース
- 体育系企業への就職、体育会系部活動において成果を挙げるための特別カリキュラムコース。
- 中高一貫コース
- 理大附中と提携し、同校の生徒を受け入れるための特別カリキュラムコース。
- 通信制普通科
- 全国を対象とする通信制高校。不登校者や非高校進学就業者が対象。
[編集] 専門各科
- 機械科
- 電気科
- 電気工学方面のエンジニアを養成。
- 情報科
[編集] 建学の精神
- 建学の精神として「生徒各自が持っている能力を、それぞれの適性に応じて最高度に開発し、明日の学問を修得するに足る基礎知識の涵養につとめ、十分な知力と豊かな情緒を持つ、調和ある人間を形成する」という言葉が掲げられている。そのためか学内における学生の自由度は非常に高く、学生の質も多岐に渡る。
[編集] 校訓
以下の言葉が生徒心得たる「校訓」に掲げられている。
- 自主
- 努力
- 友愛
[編集] 関係有名人
[編集] 出身者
[編集] 系列大学・短期大学
これらの大学では理大附高に対して「関連校入試」が開かれており、より有利な条件で以下の学校に進学することができる。ただし、そのためには校内指定条件(学業評定平均値と数回に渡る学内進学選抜試験)をクリアする事が必須となっている。付属高校ではあるが、いわゆる完全エスカレーター方式は採用しておらず、一種の半エスカレーター方式となっている。
[編集] 学校法人 加計学園
[編集] 学校法人 高梁学園
[編集] 系列学校
- 岡山理科大学専門学校(岡山県岡山市)
- 倉敷芸術科学大学専門学校(岡山県倉敷市)
- 玉野総合医療専門学校(岡山県玉野市)
- 順正高等看護専門学校(岡山県高梁市)
- 広島アニマルケア専門学校(広島県広島市中区)
- 福山福祉専門学校(広島県福山市)
- 松山総合福祉専門学校(愛媛県松山市)
- 広島加計ビジネス高等専修学校(広島県広島市南区)
- 岡山理科大学附属中学校(岡山県岡山市)
- 吉備高原学園高等学校(岡山県加賀郡吉備中央町)
- 英数学館予備校(岡山県岡山市)
- 英数学館小学校・中学校・高等学校(広島県福山市)
- 並木学院高等学校(広島県広島市中区)
- ゆうき幼稚園(広島県広島市東区)
[編集] 系列福祉施設
[編集] 第81回 全国高等学校野球選手権大会
この大会において理大附は準決勝にて強豪とされる智弁和歌山と対決。実力は明らかに智弁和歌山が上で、それまでの試合におけるナインメンバー故障などの要因で絶望視されていた試合に、当の故障メンバーたちが余力を振り絞ってバッターボックスや守備に立つなどの捨て身戦法で当たり、9回裏奇跡の逆転サヨナラ勝ちで決勝進出をもぎ取る。しかし格上の智弁和歌山戦で体力も運も全て使い果たしてしまったのか、翌日の決勝戦(対桐生第一戦)にて満身創痍で当たる結果となってしまい、決勝戦では一回表で既にボロボロ。結局1-14で敗れ、優勝までには至らなかった。
[編集] 大会戦績
点数表記は「岡山理大附-対戦相手」として表記。
- (決勝戦、理大附は1回表に先制1点を入れたのみで力尽きる)
[編集] アクセス
- こちら側からは住宅地を抜けてなだらかな坂を上る。
- この坂はその形状(終盤になると蛇のようにうねる)から通学生徒より「まむし坂」と呼ばれている。
- こちら側からは津山線踏切を越え、植物園と墓地の間にある坂を上る。
- この坂はその勾配の急(平均斜度35~40度程度)とそれによるスタミナ消費から通学生徒より「地獄坂」と呼ばれている。
[編集] 最寄スポット
- 岡山大学津島キャンパス(本校)
- 半田山
- 半田山植物園
- 半田山麓(半田地区。住所は岡山市法界院)にある市営植物園。
- 三野浄水場
- 岡山市水道局の浄水場。旭川から水をくみ上げている。