小林英夫 (経済学者)
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小林英夫(こばやし・ひでお、男性、1943年 - )は、日本の経済学者・歴史家。専門は東アジア経済論および植民地経済史の研究。早稲田大学大学院アジア太平洋経済研究科教授。
第二次世界大戦以前における帝国日本の東アジア支配が、戦後の日本による経済進出にどのようにつながっているかという視角から、近現代日本の社会経済史を研究している。近年は満州国・満鉄・満鉄調査部に関する著作が多い。
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[編集] 略歴
- 1943年:東京に生まれる。
- 1966年:東京都立大学経済学部卒業。
- 1971年:東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。東京都立大学経済学部助手。
- 1978年:文学博士。
- その後、駒沢大学経済学部教授などを経て現職。
[編集] 主要著書
[編集] 単著
- 『「大東亜共栄圏」の形成と崩壊』 御茶の水書房、1975年 ISBN 4275014243(増補版:2006年 ISBN 4275004205)
- 『戦後日本資本主義と「東アジア経済圏」』 御茶の水書房、1983年 ISBN 4275014251
- 『昭和ファシストの群像』 校倉書房、1984年 ISBN 4751716204
- 『玉砕の島 繁栄の島』 有斐閣、1985年
- 『大東亜共栄圏』 岩波ブックレット、1988年 ISBN 4000034375
- 『東南アジアの日系企業』 日本評論社、1992年 ISBN 4535580111
- 『日本軍政下のアジア 「大東亜共栄圏」と軍票』 岩波新書、1993年 ISBN 4004303117
- 『「日本株式会社」を創った男 宮崎正義の生涯』 小学館、1995年 ISBN 4093871663
- 『満鉄 「知の集団」の誕生と死』 吉川弘文館、1996年 ISBN 4642074945
- 『日本のアジア侵略』(世界史リブレット) 山川出版社、1998年 ISBN 4634344408
- 『日本企業のアジア展開 アジア通貨危機の歴史的背景』 日本経済評論社、2000年 ISBN 481881184X
- 『戦後アジアと日本企業』 岩波新書、2001年 ISBN 4004307252
- 『日中戦争と汪兆銘』 吉川弘文館、2003年 ISBN 4642055584
- 『産業空洞化の克服 産業転換期の日本とアジア』 中公新書、2003年、ISBN 4121016823
- 『帝国日本と総力戦体制 戦前・戦後の連続とアジア』 有志舎、2004年 ISBN 464207936X
- 『満鉄調査部 「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊』 平凡社新書、2005年 ISBN 4582852890
- 『満州と自民党』 新潮新書、2005年 ISBN 4106101424
- 『満鉄調査部の軌跡:1907-1945』藤原書店、2006年 ISBN 4894345447
[編集] 編著・共著
- 『日本帝国主義下の満州』 御茶の水書房、1972年
- 『中国の幣制改革と国際関係』 東京大学出版会、1981年
- 『日本帝国主義下の中国』 楽游書房、1981年
- 『近代日本と満鉄』(編著) 吉川弘文館、2000年 ISBN 4642036946
- 『満鉄調査部事件の真相 新発見史料が語る「知の集団」の見果てぬ夢』(共著者:福井紳一) 小学館、2004年 ISBN 4096260762
- 『検閲された手紙が語る満洲国の実態』(共編者:張志強) 小学館、2006年 ISBN 4096260770
[編集] 訳書
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