寺田典城
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寺田 典城(てらた すけしろ、昭和15年(1940年)6月19日 ‐ )は、平成期における日本の政治家。秋田県知事(3期)。
生年月日 | 昭和15年(1940年)6月19日 |
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出身地 | 秋田県仙北郡大川西根村 (現:横手市) |
出身校 | 早稲田大学第二法学部卒業 |
学位 | 法学士 |
前職 | 秋田県横手市長 |
世襲の有無 | 無 父(秋田県議会議員) |
在任期間 | 平成9年(1997年) ‐ (現職) |
当選回数 | 知事3回 |
所属(推薦)党派 | 無所属 |
ウェブサイト | 知事室からこんにちは! |
[編集] 概要
旧姓は小原。
秋田県仙北郡大川西根村(旧大曲市、現大仙市)に生まれる。秋田県立横手高等学校から早稲田大学第二法学部に進学、卒業。横手市の寺田家に婿入りし、石油小売会社テラセキ、土建会社創和建設の社長を務める。
1991年4月、横手市長・千田謙蔵が5期目の任期満了で引退。寺田は市長選に立候補。市議会議員を辞した柿崎実(現市議会議員)と副議長・高橋勝義(現市議会議員)、前回、前々回の市長選で千田と争った元市議会議員・伊藤孫五郎と4人の選挙戦となった。結果は寺田1万3819票、柿崎9159票、高橋4509票、伊藤958票で寺田が市長に当選した。任期満了に伴う1995年4月の市長選では無投票で再選され、安定した市政運営を進めていた。
ところが、1997年、佐々木喜久治秋田県知事が県庁食料費問題で任期途中に辞任。寺田は新進党小沢一郎らの懇願で横手市長を辞し、新進、社会民主党、太陽党、公明の推薦で知事選に立候補した。自民党推薦の前県庁職員・佐竹敬久(現秋田市長)、民主党推薦の中島達郎、共産党推薦の斎藤重一と4人の選挙戦となった。佐竹との接戦であったが、一部有権者が県庁内部から起用した佐竹に反発したことなどもあり、結果は寺田29万1589票、佐竹26万3481票、中島6万4549票、斎藤3万6859で寺田が知事に当選した。この後、寺田は常に県議会の巨大野党・自民党との戦いを余儀なくされる。知事就任と同時に佐々木前知事が兼任していた秋田経済法科大学の理事長にも就任した。こちらは2000年に佐々木満元総務庁長官に譲ったが、のちに佐々木の退任にともない一時理事長に復帰するも、秋田経済法科大学学長の稲田俊信に理事長職を兼任させることになった。
2001年の知事選では、自民、公明、保守が推薦する村岡兼造元官房長官の長男・村岡兼幸と共産が公認する奥井淳二と3人で争ったが、結果は寺田45万146票、村岡22万6506票、奥井2万3806票で寺田の圧勝だった。2005年知事選に出馬。前羽後町長・佐藤正一郎、前県生涯学習センター所長・谷口賢一郎、共産党公認・佐々木良一の3候補は寺田のトップダウン的な政治手法(男鹿水族館のシロクマ問題・北秋田市の北欧の森公園で予定されていた県民の祭典、通称「山本寛斎氏イベント」など)、秋田空港ターミナルビルの接待問題、市町村合併への対応、多選、県庁や県警職員、教職員へのワークシェアリング・賃金カット・職員削減などによる一方的な攻撃(これは一部の県民には歓迎された)などを批判し、有権者の中にも県政への不満は広がりつつあったが、3氏は十分に不満の受け皿とはなりきれず、結果は寺田30万9614票、佐藤20万4332票、谷口4万9693票、佐々木2万8467票で寺田が3選を果たした。
身長172㎝、体重69㎏。血液型はAB。趣味は登山、スキー、写真、ウォーキング。(公式プロフィールによる)
子供は、長男が1996年衆院選で秋田3区から立候補し村岡兼造に敗れた寺田創。次男が2003年衆院選で秋田1区で当選し、2005年衆院選で2回目の当選を果たした寺田学。他に娘が一人。
[編集] 外部リンク
- 知事室からこんにちは!(美の国あきたネット内)
[編集] 関連項目
秋田県知事 | ||
第代 佐々木喜久治 |
第代 1997 ‐ 現職 |
第代 ‐ |
- 秋田県横手市長
- 1991 ‐ 1997
-
- 先代:
- 千田謙蔵
- 次代:
- 五十嵐忠悦
都道府県知事 | ||||
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