子守歌 (ショパン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
フレデリック・ショパンの子守歌(こもりうた、Berceuse)変ニ長調Op.57は1844年に作曲された。ただしもとの題は「変奏曲」であり、試演の際に改訂されたときにこの題となった。
曲は、形式的に見れば、4小節の旋律が15回変奏されるという単純なものであるが、特筆すべきは主音のバスが保続された、全く同じ和声の伴奏形が全曲を通して延々と繰り返されることである(最後で少し変化するが)。一種のパッサカリアであるとも言える。
ショパン自身の変奏曲作家としての才能は、モーツァルトやベートーヴェンのような大家に比して劣るものであった。少年時代に華麗な変奏曲、民謡主題の変奏曲などを遺しているが、変奏曲の作法には適性がなかったといえ、リズムや調性を変える程度の単純なものである。本作も変奏曲形式であるが、右手声部の装飾のついた変奏よりも、左手の不変のバスにこそ価値がある。形式に染まらない新たな形式を開拓した作者の姿勢が、小品であるにもかかわらず表れている。
カテゴリ: ショパンのピアノ独奏曲 | 変奏曲