女鳥羽川
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水系 | 信濃川水系 | |||
延長 | 約20 km | |||
水源の標高 | 約1500 m | |||
平均流量 | -- m³/s | |||
流域面積 | 54.8 km² | |||
水源 | 三才山峠 | |||
河口 | 田川(長野県松本市) | |||
流域 | 長野県 |
女鳥羽川(めとばがわ)は、長野県松本市を流れる一級河川。小さい川だが、松本市の中心部を通るため、松本の人には馴染み深い。三才山峠(みさやまとうげ)に端を発し、松本の市街地を通り、田川と合流し終わる。全体的に国道254号の変更前のルートに沿っている。田川合流後、流れは田川となり、その流れもわずか500メートルで奈良井川と合流。奈良井川は梓川と合流し犀川になり、犀川は長野市で千曲川に編入され、新潟県に入ると信濃川に名を変え日本海に注ぐ。江戸時代はじめの頃には「めとうだ川」と呼ばれていた。
川には鯉が放流され、泳ぐ鯉を眺めることができる。
[編集] 治水
江戸時代以前、市街地部分の女鳥羽川は現在松本城がある地点の西側を北北東から南南西にほぼ真っすぐ流れていた。それを城下町造営の際に、松本城の外堀の機能を持たせるために真直ぐ南下させて急に西にカーブするよう流路を人工的に変更したものである。この部分は上流よりも川幅が狭く、このため、大雨の際には氾濫しやすくなったと言われる。 1959年8月、台風7号が珍しく長野県内に上陸した。台風7号は松本市を直撃し、大きな被害をもたらした。女鳥羽川については、上流からの流木が橋脚に絡まり、そこへ流されてきたゴミなどが絡まり水をせき止める格好となった。このせき止めにより女鳥羽川は市中心部で氾濫し、市内は泥まみれになり4,000戸もの家屋に被害があった。これを教訓に女鳥羽川かかる橋には橋脚が取り付けられていない。 市内中心部を流れているため、川幅の拡幅はできないので、川底を深くして氾濫を防ぐ工事が長野県奈良井川改良事務所により行われている。
[編集] 流域市町村
[編集] おもな橋梁
- 一の瀬橋
- 三才山橋
- 小日向橋(こびなたばし)
- 品庄沢橋
- 稲倉橋
- ガラノ木橋
- 洞橋
- 伊深橋
- 山城橋
- 原橋
- 水汲橋(みずくま)
- 浅間橋
- スポーツ橋
- 桜橋
- 清水橋
- 千歳橋
- 中央大手橋
- 女鳥羽橋