天宝 (唐)
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天宝(てんぽう)は中国・唐代の元号のひとつ。玄宗の治世後半に行われた(二番目)。3年目から単位が「年」から「載」に改められた。粛宗即位に伴い、天宝15載6月(旧暦)に改元されて至徳元載となった。開元期とうって変わり、天宝に改元されてから唐王朝は凋落の一途をたどった。
- 元年、安禄山が平盧節度使となる。
- 3載、安禄山が范陽節度使を兼任する。
- 4載、楊太真が貴妃の位を賜って楊貴妃となる。
- 10載、高仙芝率いる唐軍がタラス河畔の戦いで敗北。
- 14載、安禄山が反乱をおこし(安史の乱勃発)、洛陽を占領。
[編集] 関連事項
- 中島敦の『山月記』では、主人公李徴が進士に及第したのがこの「天宝の末年」と設定されている。李徴は隴西の李氏なので唐皇室とは同族である。
[編集] 西暦・干支との対照表
[編集] 関連項目
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