大阪市立自然史博物館
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大阪市立自然史博物館(おおさかしりつしぜんしはくぶつかん)は、自然・地球と生命の歴史について研究および展示・普及活動を行うことを目的とする博物館法に基づく博物館施設である。自然科学博物館(1950年開館)から拡大発展し、1974年に長居公園内に開館した。
日本のほとんどの地方公共団体設立の博物館が学芸員を研究職採用する事を勧告する博物館法の規定にも関わらず、多くの博物館が研究職ではなく行政職採用していた時代に、例外的に研究職採用をしていた事でも知られる。
又、チョウの研究者として著名な日浦勇に代表される学芸員らが市民の研究活動を支援する体制を早くから構築しており、双翅目談話会など多くの研究会組織がここを基盤として活動し、博物館の研究活動を相互に補完している。
近代的な博物館は明治時代に日本社会に導入されて以来、市民社会に根を下ろした基盤が脆弱であるが、そうした中にあって積極的にそうした基盤を構築してきた博物館である。
初代館長は動物生態学者の筒井嘉隆であり、彼の息子が作家の筒井康隆である。
目次 |
[編集] 建物
- 本館(延床面積7,066m2)
- 情報センター(延床面積3,150m2)
[編集] 施設
- 第1~4展示室
- 特別展示室
- オリエンテーション・ホール
- ギャラリー
- ネイチャーホール
- ミュージアムショップ
[編集] 学芸員構成
- 動物研究室3名 (海洋ベントス・魚類・鳥類各1名)
- 昆虫研究室3名 (鱗翅目・甲虫目・膜翅目各1名)
- 植物研究室3名 (種子植物2名・菌類1名)
- 地史研究室3名 (哺乳類化石・放散虫化石・植物化石各1名)
- 第四紀研究室3名(貝化石1名・地層学2名)
(2005年現在)
[編集] 所在地
- 〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
[編集] 交通
[編集] 大阪市立自然史博物館に活動の基盤を置く団体
- 大阪市立自然史博物館友の会
- 双翅目談話会
- 昆虫情報処理研究会
- 大阪鳥類研究グループ
- アサギマダラを調べる会
- 日本鳥学会員近畿地区懇談会
- 阪神わかやま野尻湖友の会
[編集] 外部リンク
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