坂出送電塔倒壊事件
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坂出送電塔倒壊事件(さかいでそうでんとうとうかいじけん)とは1998年2月に香川県坂出市で起こった、何者かによる器物損壊事件である。
[編集] 事件の概要
1998年2月20日午後1時頃、四国電力が管理する火力発電所の高さ73mの送電塔のボルト80本のうち76本が何者かによって抜き取られて倒壊した。周辺世帯約1万7000戸が停電、約9000戸のガス供給がストップするなどした。 警察の捜査では外されたボルトが付近の斜面にまとめて捨てられていたことから、倒壊は人為的によるものと断定した。 捜査本部は実況見分から、複数の工具を使用した複数犯の可能性が高いとみて捜査していたが、物証に乏しく捜査も難航し、威力業務妨害や電気事業法違反など4つの罪が2003年2月までに時効を迎えた。
[編集] 第二の事件
2003年5月14日午前11時35分ごろ、香川県警に朝日新聞高松支局から「電波塔を倒すことをほのめかす文書」が届いたと通報があった。 県警が調べたところ、高松市内の電波塔数箇所でボルトやナット10数個が外されているのが発見された。 高松支局に届いた文書の内容は「パナウェーブの報道(当時福井県で新興宗教団体パナウェーブが大移動した事件。詳しくはパナウェーブの項を参照)を中止しなければ五色台山の電波塔を倒す」とのことだった。 県警は坂出市の事件との関連も含めて捜査している。