国際興業バス西浦和営業所
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国際興業バス西浦和営業所（こくさいこうぎょうバスにしうらわえいぎょうしょ）は、埼玉県さいたま市桜区桜田2-1-5（国道17号新大宮バイパス沿い）にある国際興業バスの営業所である。主にさいたま市浦和区・桜区（旧浦和市）、中央区（旧与野市）、志木市、朝霞市の、JR京浜東北線と東武東上線の間に挟まれたエリアの路線を所管している。主なターミナルとして、浦和駅、北浦和駅、与野本町駅、志木駅、朝霞駅がある。営業所の最寄りバス停は「西浦和車庫」である。
[編集] 沿革
西浦和営業所は、1993年3月に川越営業所志木分車庫の機能と、観光バス・川口営業所の機能を移転することにより開設された営業所である。ここでは、前身の志木分車庫および志木周辺における車庫開設前の路線状況を含めて記述する。
[編集] 志木街道で営業開始～志木分車庫の開設
志木周辺における路線の歴史は、鳩ヶ谷自動車が浦和～いろは橋～志木間の営業を開始した（開設年は全国乗合自動車総覧によれば1932年だが、諸説ある）ことに始まる。その後、終戦を経て、西武自動車（現・西武バス）との相互乗り入れによる浦和～志木～所沢間の運行が開始、さらに大宮～志木間、浦和～朝霞～志木間、池袋～志木間などの運行が1950年代末までに開始された。しかし、当時この地域の市街化はまだ十分進んでおらず、西武自動車・東武両社との競合区間が多いこともあり、運行本数は今と比べると少なかった。また、担当営業所も浦和・大宮・巣鴨・川越（1960年開設）など複数の遠隔地の営業所が分担する形となっていた。
1960年代に入ると、志木周辺では中野下住宅をはじめとする住宅団地が造成され、これに伴ってバスの運行密度も徐々に高まっていった。こうしたことから、1965年12月16日に、川越営業所下に志木分車庫が新たに開設され、志木周辺路線の多くを同車庫が担当するようになった。
[編集] 西浦和営業所の開設
志木分車庫の所管地域は、1980年代に入ると、東武東上線と地下鉄有楽町線の相互直通運転が開始されたり、埼京線が開通したりして交通の便が改善され、その後も東京のベッドタウンとしてますますの宅地化が進んだ。これを背景に、国際興業では志木を含む埼玉県南部の荒川流域における運行を強化することとなり、1993年3月、浦和市西堀に志木分車庫および観光バス川口営業所の機能を移転し、新たに西浦和営業所を設けた。
これにより、長距離路線であった浦和駅～朝霞駅～志木駅線が営業所近くの新開入口までに短縮されるなどの再編が実施されたが、この時点での乗合バスの営業範囲は志木分車庫時代とほぼ同じであった。
その後、1998年に練馬営業所担当だった練馬車庫・成増駅入口～朝霞台駅線が廃止され、代替として西浦和営業所が湯～ぐうじょう～朝霞台駅線等を開設した。次いで、2000年に浦和・大宮両営業所が廃止され、さいたま市東部に移転・統合の上さいたま東営業所となったことにより、両営業所から京浜東北線以西の路線を多数移管された。これにより、大久保・白鍬・さいたま新都心など、現在の桜区・中央区のほぼ全域にまで手を広げた（同時に貸切バス事業は戸田営業所に移管）。さらに、2003年に朝霞駅南口広場が完成し、バス乗り場が整備されたことにより、同駅を起点とする再編が実施された。この際、朝霞市を通る路線のうち、練馬営業所担当で残っていた2路線が短縮の上移管され、同市の路線はすべて西浦和営業所の担当となった。
以上のように周辺営業所からの路線移管が続き、西浦和営業所は現在の規模となった。なお、志木分車庫の管轄営業所であった川越営業所は、西浦和営業所の開設と同時に同所の分車庫に格下げとなったのち、1995年1月に廃止となっている。これについては後に記す。
[編集] 現行路線
[編集] 浦和駅～西堀循環線
- 浦11：浦和駅西口～中浦和駅～西堀～市役所前～浦和駅西口
- 浦11-2：浦和駅西口～中浦和駅～西浦和車庫
- 浦11-3：浦和駅西口→中浦和駅→西堀→南元宿
- 浦11-4：田島→西堀→市役所前→浦和駅西口
- 浦82：浦和駅西口～西堀～西浦和車庫
浦11は1965（昭和40）年3月1日開業の「浦和駅西口～西堀～北浦和駅西口」に端を発する路線である（それ以前は北浦和駅～西堀のみの運行だった）。40年近く同経路で運行されていたが、2003年11月16日より「浦和駅西口～西堀～桜区役所」に変更された。ちなみに、経路から外れた南元宿～北浦和駅西口のうち、大戸～北浦和駅西口間は浦14の経路変更で補完（浦和駅～大戸～北浦和駅線を参照）。
しかし、利用者が伸び悩んだようで1年強で手入れが行われ、2004年12月10日より現在の浦11西堀循環「浦和駅西口～中浦和駅～西堀～市役所前～浦和駅西口（浦和発10時台まで市役所先回り。11時以降終車まで中浦和駅先回りで運行）という形態となっている。また、周回方向で一部経路が違っており、市役所先回りは浦和駅→県庁前→市役所前となるが、中浦和駅先回りは市役所前→市民会館入口→浦和駅となっている。 浦11-3と浦11-4は浦11の区間便（実際は出入庫）で、夕方以降の一部の便を除きダイヤ上は入庫の浦11-3と出庫の浦11-4が田島～南元宿間を1分差で続行して走るように設定されている。いわば周回しながら車両交換を行っているような感じである。 余談ではあるが、北浦和→桜区役所の変更時には「経路変更」。桜区役所→西堀循環の変更時は「廃止・新設」と案内されていたが、その違いの詳細については分からない。
浦11-2は浦11の枝番であるが、生い立ちは全く違う系統である。いまでこそ、両系統とも西浦和営業所担当の系統であるが、浦11は元々は浦和営業所担当（一時期戸田営業所も一部の便を担当した）の系統であり、2000年10月16日の浦和・大宮の両営業所の統合移転でさいたま東営業所が開設された際に、浦和営業所から西浦和営業所に移管された系統である。それに対し、浦11-2は1993年3月の西浦和営業所稼働時に志01の出庫用として「南元宿→西堀→浦和駅西口」として開設された系統である。ということで、同系統は開設時より西浦和営業所担当である（入庫用は浦12「浦和駅西口→高畠」）。 1997年4月16日より浦12と統合し西浦和車庫発着となり現在の形態となった。
浦11移管前は、浦和・西浦和営業所のそれぞれでダイヤ組成していたためか、浦11と浦11-2が同じ区間を同じ時刻で運行するケースなどが見られた。同系統は営業所の立地上の条件により往復でルートが異なっている。浦和駅発が田島→高畠→西浦和車庫となっており、車庫発が西浦和車庫→南元宿→西堀→田島となっている。
浦82は2000年10月16日の浦和・大宮の両営業所の統合移転でさいたま東営業所が開設された際に系統の大量受入に関連して開設された系統である。それまでの対浦和駅の出入庫系統は前記の浦11-2のみであり、浦和駅発着の新規受入系統も多かったことや六間道路経由も重要なルートであったことから浦11-2と振り分けるという意味でも有用であったと思われる。同系統は浦11-2と同様に往復で西浦和車庫側のルートが異なっている他、浦和駅側でもルートが異なっている（駅発が浦和駅→市役所→六間道路→南元宿→西堀→田島→西浦和車庫。車庫発が西浦和車庫→南元宿→六間道路→常盤四丁目→浦和駅）。開設時は、浦和駅ののりばが浦13等と同じ5番のりばからであったが、2004年12月10日（西堀循環開設時）より浦11等と同じ4番のりばに変更されている。
[編集] 浦和駅～大久保浄水場線
- 浦12：浦和駅西口～常盤四丁目～道場～桜区役所
- 浦13：浦和駅西口～常盤四丁目～道場～（桜区役所非経由）～大久保浄水場（深夜バスを運行）
- 浦桜13：浦和駅西口～常盤四丁目～道場～桜区役所～大久保浄水場
- 浦桜13-2：浦和駅西口～常盤四丁目～道場～桜区役所～大久保浄水場～荒川総合運動公園（日祝日のみ）
- 浦桜13-3：浦和駅西口～市役所前～道場～桜区役所～大久保浄水場
浦和駅から主に県道57号を走り、桜区大久保地区に向かう路線である。桜区中北部と浦和の中心街を結ぶ唯一の公共交通機関であり、沿線に公共施設を多く抱えることから、ほとんどの便がノンステップ車によって運行されている。以上のように多様な系統が設定されているが、このうち「浦桜」と付く系統は、桜区役所に立ち寄る便である。東京周辺で広く使われているターミナル記号+数字による系統番号の中で、このように経由地を示す記号を付け加えるケースは珍しい。
桜区の中北部は、1955年以前は土合・大久保という2つの村が残っていたところで、この線は昭和20年代末にその土合村への足として開通したものである。昭和30年代に入り、さらに大久保方面に延長されたが、当時の浦和市勢要覧には「千貫樋」という終点が図示されている。この千貫樋（せんがんぴ）とは、地名ではなく荒川から排水路への逆流を防止するための水門のことであり、今も中島停留所の真下にある。従って、当時の終点はそのあたりということになろう。現在はさらに先の大久保浄水場まで延長されているが、終点付近は農村の面影を色濃く残しており、桜区役所より先は日中30分間隔での運行である。
[編集] 浦和駅～大戸～北浦和駅線
- 浦14：浦和駅西口～公園坂上～大戸～六間道路～北浦和駅西口
- 北浦80-2：北浦和駅西口→県営住宅→大戸→西浦和車庫
浦14は元々「浦和駅西口～公園坂上～大戸～県営住宅～北浦和駅西口」という経路で運行されていた。2003年11月16日の路線改編時に浦11が「浦和駅西口～西堀～大戸～六間道路～北浦和駅西口」から「浦和駅西口～西堀～桜区役所」へ運行区間を変えたため、利用の少なかった県営住宅回りをやめ、浦11の運行がなくなった「大戸～六間道路～北浦和駅西口」を補完する形で経路変更された。
北浦80-2は浦14が運行をやめた「大戸～県営住宅～北浦和駅西口」のいわば免許維持という形で同日より運行開始された。前記の理由からか、北浦和駅西口発の夜間1便のみの片方向の運行である。
なお、大戸の狭い交差点を右左折するようになったことから、この2系統は中型車による運行となっている（大型車による運行も不可能ではないらしく稀にあるとのことだ）。
[編集] 北浦和駅～桜区役所線
- 北浦02：北浦和駅西口～六間道路～大戸～道場～桜区役所
- 北浦80：北浦和駅西口～六間道路～大戸～西浦和車庫
北浦80は、2000年10月16日の浦和・大宮の両営業所の統合移転でさいたま東営業所が開設された際に系統の大量受入に関連して開設された系統である。主に、北浦和駅～埼玉大学線と白鍬地区系統の出入庫用である。元々は、西浦和車庫発は西堀を経由せずに浦82と同様に直接南元宿に向かっていたが、2003年11月16日より西浦和営業所のすぐ北の流通センター交差点でUターンすることにより田島・西堀を経由することになった。これで往復で同経路となった。これは、同日より浦11が浦和駅～桜区役所間の運行となったため、田島～土合小学校間の北浦和駅方面への補完を目的としたものと思われる。ただし、運行時間が偏っているため同区間の利用者にとっては不便になってしまったようである。
北浦02は、北浦和駅方面から桜区役所へのアクセス用として2005年12月16日に開設された系統である。運行は午前が駅発のみで、午後が区役所発のみとなっている。実質は北浦80の一部の便の西浦和車庫発着を桜区役所発着に改めたような運行形態であり、事実上は出入庫系統と言えよう。
[編集] 北浦和駅～埼玉大学線
北浦和駅西口から国道463号（通称：埼大通り）を一直線に進み、埼玉大学正門を入って終点となる。所要15分ほどと比較的単調な路線だが、朝晩の通学時間帯を中心に激しい混雑もみられる。かつては道路渋滞が多く発生し、遅延運行が絶えないことでも有名だった。しかし、近年になって公共車両優先システム(PTPS)が導入されたことから、状況は改善している。
[編集] さいたま新都心駅～白鍬電建住宅～北浦和駅線
- 新都01：さいたま新都心駅西口～北与野駅～白鍬電鍵住宅～神田～鈴谷～北浦和駅西口
- 新都01-2：さいたま新都心駅西口→北与野駅→白鍬電鍵住宅→神田→陣屋
- 新都01-3：さいたま新都心駅西口←北与野駅←白鍬電鍵住宅←神田
- 北浦04：白鍬電鍵住宅～神田～鈴谷～北浦和駅西口
[編集] 与野駅～与野本町駅～白鍬電建住宅線
- 与02：与野駅西口～与野本町駅～八王子～白鍬電鍵住宅
- 与本02：与野本町駅←八王子←白鍬電鍵住宅
- 与本04：与野本町駅～陣屋～白鍬電鍵住宅
- 与本05：与野本町駅～陣屋～白鍬電鍵住宅～八王子～与野本町駅
- 与本05-2：与野本町駅→八王子→白鍬電鍵住宅→陣屋
[編集] 志木駅～浦和駅線
- 志01：志木駅東口～いろは橋～秋ヶ瀬橋～中浦和駅～浦和駅西口
- 志01-2：志木駅東口→いろは橋→秋ヶ瀬橋→西浦和車庫
- 志01-3：志木駅東口←いろは橋←秋ヶ瀬橋←新開入口
- 志80：志木駅東口～宗岡小学校
志木駅と浦和駅との間を秋ヶ瀬橋経由で結ぶ路線である。比較的長い距離を走るため定時性に難がある。日中の本数は20分間隔とそれほど多いわけではないが、路線の中間部以外は宗岡循環・西堀循環のような並行路線が補助的に走り、円滑な運行が確保されている。
この路線は、鳩ヶ谷自動車によって1932年に開業した古い路線である。当時も今のように志木～浦和間を結んでおり、東上鉄道（現・東武東上線）との連絡切符を発行し、利用促進を図っていたとの記録が残っている。終戦後は、西武自動車（現・西武バス）との相互乗り入れによる所沢までの直通運転や、志木立教学院への乗り入れなども一時行われた。なお、志木～浦和間を結ぶ運行は、このほかに朝霞駅を経由（志02系統）しても行われていたが、こちらは1993年に短縮によって取りやめられている（朝霞駅～志木駅線参照）。
国鉄武蔵野線：府中本町～新松戸間の旅客営業開始（1973年4月1日）もあいまって、志01は徐々に運行回数が減回されたが、今尚北足立南部各市と県中枢部・浦和を結ぶ幹線路線である。
2000年代に入ってからの話題としては、志木在住の埼玉県知事・上田清司が2003年の初登庁時にこの路線を利用したこと、2004年頃に秋ヶ瀬橋周辺の荒川に「タマちゃん」の愛称で親しまれたアザラシが出現し、記念のバス共通カードが発行されたことがある。
[編集] 志木駅～与野駅線
- 志03：志木駅東口～いろは橋～埼玉大学～与野本町駅～与野駅西口
- 志03-2：志木駅東口～いろは橋～埼玉大学
荒川を羽根倉橋で渡って両岸をつなぐ路線である。全線通しとなる「志03」は毎時1本程度の運行。2004年からは、埼玉大学の登下校時間帯を中心に「志03-2」が運行されている。
原型は志木駅北口～埼玉大学～大宮駅東口線であったが、与野駅西口・北浦和駅西口・与野本町駅止まりと短縮された後、現在の運行区間となった。北浦和駅発着時の埼玉大学～北浦和駅間ルートは、北浦03系統とは別ルートであった。又、かつては大宮営業所と共管の路線でもあった。
[編集] 志木駅～中野下線
- 志04：志木駅東口～中野下引返場
[編集] 志木駅～宗岡循環線
- 志05：志木駅東口～宿～五反田～宗岡～志木駅東口
- 志05-2：志木駅東口→宿→五反田→下宗岡三丁目（深夜バスを運行）
- 志05-3：志木駅東口～宿～五反田～中宗岡
[編集] 志木駅～立教グランド線
- 志06：志木駅東口～宿～立教グランド
[編集] 志木駅～凸版印刷線
- 志09：志木駅南口～（無停車）～凸版印刷（西武バスと共同運行）
- 志09-2：志木駅南口～東一丁目～凸版印刷（西武バスと共同運行）
[編集] 志木駅～大木伸銅線
- 志10：志木駅南口～下の原～大木伸銅
[編集] 朝霞駅～志木駅線
- 朝11：朝霞駅南口～末無川～下の原～志木駅東口
- 朝51：湯～ぐうじょう→朝霞駅南口→末無川→下の原→志木駅東口
- 朝51-2：西浦和車庫←湯～ぐうじょう←朝霞駅南口←末無川←下の原←志木駅東口
朝霞駅～志木駅間を膝折経由で結ぶ路線である。朝霞駅から南側へ向かう路線の本線格であり、日中はこれのみが運行される。
この路線の原形は、昭和30年代に開通した朝霞経由の浦和～志木線（のちの志02）である。ただし、昭和28年版・朝霞町勢要覧には、同町より浦和への直通バスがあると記されていることから、浦和～朝霞間が先に開通し、それが志木側へ延長された可能性もある。いずれにしても、この志02は1976年12月の改正で西武バスとの路線調整が実施されるまで、国際興業で唯一朝霞駅を経由する路線であった。しかし、長大路線ゆえ渋滞の影響を大きく受けるため、同改正で志木駅～花の木間の折返便（志11。1980年代に丸沼まで延長）が開設されてからは減便を続け、結局1993年3月の西浦和営業所稼動時に車庫近くの新開（しびらき）入口止まりとなった。
その後、長らく新開入口発着だっだ同系統だが、1997年4月16日より西浦和車庫発着に改められた（車庫発は南元宿、西堀経由）。1998年8月1日の朝霞市の温泉保養施設「湯～ぐうじょう」乗入れ開始時に、出庫便が志02-2として新開入口始発となった（1999年10月16日～2003年3月31日は高畠始発で運行。入庫は一貫して車庫まで）。また、同時に志11（志木駅～朝霞駅～丸沼）も湯～ぐうじょうまで延長された。
朝霞駅南口ロータリーが完成し、ここでの折り返しができるようになったため、2003年11月の改正で同駅を起点とする再編が実施され、事実上朝霞駅南口での系統分割となり現在の形になり、朝11を中心とする運行となっている。
【参考：現在の系統番号と元番号の対比。()内が旧番号】朝11（新設）、朝51（志11）、朝51-2（志02）、廃止（志02-2）
[編集] 朝霞駅～朝霞台駅線
- 朝12：朝霞駅南口～末無川～下の原～朝霞台駅
- 朝52：湯～ぐうじょう→朝霞駅南口→末無川→下の原→朝霞台駅
- 朝52-2：西浦和車庫←湯～ぐうじょう←朝霞駅南口←末無川←下の原←朝霞台駅
- 朝52-3：新開入口→湯～ぐうじょう→朝霞駅南口→末無川→下の原→朝霞台駅
朝霞駅～朝霞台駅間を結ぶ路線であり、朝霞駅南口～水道道路入口間は朝11と同じルートを走る。国際興業バスで朝霞台駅（南口）に乗り入れるのはこの路線だけである。本数も少なく、朝夕に集中しているが、これは朝霞台駅周辺が西武バスのエリアだからである。
朝霞台駅への乗り入れが開始されたのは、1976年12月であり、これは当時練馬営業所が運行していた下赤塚～志木駅線の終点を朝霞台駅に切り替えたことによる。この下赤塚～志木駅線は、もとをたどれば1953年に開通した池袋駅～膝折～志木駅間の長距離路線が起源である（もともと川越街道では成増を境に国際興業が東京側、東武が埼玉側を事業区域としていたが、1953年に両社が相互に乗り入れを開始した）。
1976年12月の改正では、西武バスとの調整により朝霞台駅周辺は主に西武が担当することとなったため、国際興業は以後この下赤塚～朝霞台駅線のみを最小限度の本数で運行するにとどまっていた。その後、起点が練馬車庫および成増駅入口に変更されるなどされたが、成増側の乗客が著しく少ないことや、営業所が離れすぎていることなどから、1998年11月の改正でこの線は廃止され、代替として朝霞台駅～湯～ぐうじょう間の朝43が西浦和営業所の担当で新設されることとなった。さらに2003年11月の改正で、周辺各線と同様に朝霞駅で切られ、主体は朝12となった。
[編集] 朝霞南口循環線
- 朝13：朝霞駅南口～末無川～緑ヶ丘～朝霞駅南口
朝霞駅南口を起点に末無川・緑ヶ丘を循環するラケット形の短距離循環路線である。朝夕のみの運行で、国際興業の独自区間である桜ヶ丘～膝折坂下間の輸送に重点が置かれ、朝は緑ヶ丘回り、夕方は末無川回りとなる。
以前は「朝霞市内循環」と呼ばれた路線で、もともとは西武によって昭和30年代から積水化学前（国際の宮台と同位置）～朝霞駅～市内循環として運行され、その後神明神社前（国際の花の木と同位置）まで延長されたのち、1976年12月の路線調整時に国際興業に移管されたものである。なおこの時、西武は朝霞警察署前～末無川～旭通り間の運行を維持すべく泉37を少数開通した。
移管後は、終点を花の木から丸沼、湯～ぐうじょうへと延ばしたが、2003年11月の改正で朝霞駅起点となった。これとともに、担当営業所が練馬から西浦和に移り、方向幕等の案内も、朝霞市のコミュニティ路線と紛らわしかった朝霞市内循環をやめ、朝霞南口循環に改められた。
[編集] 朝霞駅～湯～ぐうじょう線
- 朝50：朝霞駅南口～湯～ぐうじょう
- 朝50-2：朝霞駅南口→湯～ぐうじょう→西浦和車庫
[編集] 成増駅～朝霞駅線
- 増15：成増駅入口～和光市駅入口～末無川～朝霞駅南口
朝霞駅から末無川を経由し、川越街道の旧道を成増駅入口まで走っていく路線である。西浦和営業所では唯一東京都内に乗り入れる路線であるが、運行エリア確保の意味合いが強く、平日1往復のみの運行である。
終戦直後までの川越街道は、成増以東の都内が国際興業のエリア、以西の埼玉方面が東武のエリアであったが、1953年になって両者が相互に乗り入れるようになり、国際興業は池袋から志木までの路線を開通した（東武も池袋～川越線などを開通）。東武東上線との並行区間の多い路線であったが、駅から離れた地区の人々にとっては、池袋へ乗り換えなしでたどりつける手段として有用であった。しかし、やがて渋滞の悪化により定時運転が困難になり、練馬車庫・成増・朝霞警察署などを発着点とする折り返し便が次々に新設されていき、1970年を最後に池袋～志木間の運行は終了した。その後、埼玉県側は下赤塚～志木駅での運行となっていたが、1976年12月の路線調整時に下赤塚～朝霞台駅、下赤塚～朝霞駅～花の木の2路線となり、運行の重点を朝霞市内に置くこととなった。
その後、花の木発着便は、路線延長により練馬車庫～丸沼となったのち、1998年8月1日に湯～ぐうじょうまで延長された。この頃にはすでに和光・成増側の利用者はほとんどなくなっていたが、朝霞市内循環の出入庫運用の役割をかねていたため、少数ながら練馬車庫からの運行が継続された。しかし結局、2003年11月の改正で朝霞地区の路線は全て西浦和担当となったため、その役割も終えることとなり、エリア確保に必要な最低限の区間（成増～朝霞）がかろうじて平日1往復残されるだけとなった。
[編集] 北朝霞駅～下宗岡循環線
- 北朝01：北朝霞駅→宮戸→下宗岡二丁目→宮戸→北朝霞駅（東武バスウエストと共同運行）
- 北朝01-2：北朝霞駅←宮戸←下宗岡二丁目←下宗岡四丁目
- 北朝01-3：北朝霞駅→宮戸→下宗岡四丁目→下宗岡二丁目
[編集] コミュニティバス
[編集] さいたま市桜区
[編集] 朝霞市（市内循環バス「わくわく号」）
（朝霞市より運行受託。東武バスウエスト新座営業所・西武バス新座営業所と共管）
当初、従来の一般路線バスが走らない地域への足として、1994年8月1日より3社共同で「朝霞市内循環バス」の運行を開始した。東武・西武は日野リエッセの前後折戸車を使用していたのに対し、国際興業はいすゞの前後折戸車を使用していた。利用率が良い為、新車への切り替え後直ぐに大幅なダイヤ改正を行い、運賃の大幅値下げも行われた（新車は3社共、日野の天然ガス使用車で前中引戸式。）前乗り前払い式、年末年始を除き、毎日運行される。バス共通カード使用可。国際興業の登録ナンバーは無論、「大宮」である。
[編集] 廃止系統
（西浦和営業所が所管後の主なもの。路線の分割等に伴うものを除く）
- [浦101] 浦和市内循環（浦和駅西口－北浦和駅西口－太田窪－東台－南浦和駅西口－浦和駅西口）
- [浦102] 浦和市内循環（浦和駅西口－北浦和駅西口－太田窪－円正寺－南浦和駅西口－浦和駅西口）
- [浦11] 浦和駅西口－中浦和駅・西堀－桜区役所
- [北浦05] 北浦和駅西口－白鍬電建住宅－与野本町駅－与野駅西口
- [志07] 志木駅北口－下宗岡循環
[編集] 車両
[編集] 川越営業所
川越営業所は、川越市神明町にあった国際興業バスの営業所である。傘下に志木分車庫があった。観光車の配置もされ、唯一の「所沢ナンバー」の国際興業観光車が在籍していた。営業所敷地は、東武バス川越営業所（現 東武バスウエスト川越営業事務所）と道路を挟んではす向かいにあり、最寄りバス停は「神明町車庫」だったが、現存する東武バスの同名バス停とは若干位置が違う。車内放送や運賃表示器の次停留所案内では「川越神明町車庫」とされていた。（方向幕は「神明町車庫」）
川越駅西口と高萩駅をターミナルとして、JR川越線沿いの川越市西部～日高市を主な営業エリアとしていた。のち、志木分車庫の機能が西浦和営業所へ移されると、西浦和営業所川越分車庫となり、主客が逆転。さらにのち、西武バスへ路線を移管して閉鎖された。川越地区の国際興業バスは、東武バス・西武バスに押されて路線密度・運転本数とも低く、おいうちをかける様に、国鉄川越・埼京線の直流電化と運行列車増発が川越分車庫路線の利用客を減らしていった。川越分車庫となる以前から志木地区の路線の方が活発であった。
西武バスへ移管された系統のうち、川越駅発の便は路線短縮・減便による縮小傾向の一方で、新規ルート開拓により、かすみ野（旧：霞ヶ関団地）行き路線が、新たな利用客獲得に成功している。
西武が国際興業から移管された高萩駅・高麗川駅周辺の路線は、2006年4月1日に西武バス飯能営業所管轄からイーグルバスへ再移管されている。
[編集] 関連項目
- 東武バスウエスト川越営業事務所
- 東武バスウエスト新座営業所
- 西武バス新座営業所
- 西武バス大宮営業所
- 西武バス川越営業所（川越分車庫の路線移管先）
[編集] 参考文献
- エー・アイ企画 『八高線沿線ぶらり旅』 1998年 （※絶版）
- 「ありがとう！川越営業所」エー・アイ企画 2000年
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