善水寺
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善水寺 | |
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本堂(国宝) |
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所在地 | 滋賀県湖南市岩根3518 |
山号 | 岩根山(いわねさん) |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 薬師如来(国重文、秘仏) |
創建年 | 和銅年間(708年 - 715年) |
開基 | 元明天皇(勅願) |
別称 | |
文化財 | 本堂(国宝) 木造薬師如来坐像他8点(国重文) |
善水寺(ぜんすいじ)は、滋賀県湖南市にある天台宗の寺院。 山号は岩根山(いわねさん)、本尊は薬師如来。 常楽寺、長寿寺とともに湖南三山の1つに数えられる。
目次 |
[編集] 歴史
奈良時代の創建で、最澄が天台寺院に改めたというが、中世以前の沿革はあまり明らかでない。伝承では、奈良時代中期に国家鎮護の道場として建立され、和銅寺と称したという。 その後、平安時代の初期に最澄が入山し、延暦寺の別院諸堂を建立。桓武天皇が病気になり、最澄が法力により霊水を献上したところ、たちどころに回復したことから現在の寺名に改名したという。
[編集] 文化財
- 国宝
- 本堂 - 南北朝時代の建立。近世の地誌類には貞治3年(1364年)または同5年(1366年)の建立とあり、様式的にもその頃のものと思われる。木造入母屋造檜皮葺、桁行(正面)7間、梁間(側面)5間の天台密教仏堂である(「間」は長さの単位ではなく柱間の数を意味する建築用語)。
- 重要文化財
- 木造薬師如来坐像 - 当寺の秘仏本尊で、本堂中央の厨子に安置する。像内納入品の文書から正暦4年(993年)の造像とわかる。2005 - 2006年に京都国立博物館および東京国立博物館で開催された特別展「最澄と天台の国宝」に出展し公開された。
- 木造梵天・帝釈天立像
- 木造兜跋毘沙門天立像
- 木造持国天・増長天立像
- 木造四天王立像(4躯)
- 木造不動明王坐像
- 木造僧形文殊坐像
- 金銅誕生釈迦仏立像
- 木造金剛二力士立像(2躯)
[編集] 拝観情報
- 開門時間 - 9時~16時
- 拝観料 - 500円
[編集] 所在地
〒520-3252 滋賀県湖南市岩根3518
[編集] 交通アクセス
- 駐車場
普通車30台、大型車4台