味楽る!ミミカ
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味楽る!ミミカ(みらくる!ミミカ)は、NHK教育テレビジョンで月曜から金曜の18:00-18:10に放映されている子供向けの料理・食育番組である。2006年4月3日から放映開始。略称「ミミカ」。
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[編集] 概要
流れとしては1991年-2006年の15年間に渡って放送された「ひとりでできるもん!」の料理コーナーを継承する形になっている。1週間・全5話で1シリーズ完結となっている。
WEBコミックのような動く漫画・紙芝居的な表現法が多用される事が、普通のアニメーションと異なる点として挙げられる。
特徴のある主題歌は電波ソングに分類されることもある。
テキスト・ビデオ・CD等の番組関連グッズはいまのところ販売されていない。
また、オープニングテーマの「味楽る!ミミカ ナンバーワン」のサビ部分がジンギスカンの「めざせモスクワ」のサビ部分に似ているとして一時インターネット上で話題になったことがある。
[編集] 放送編成
月曜日から木曜日は、主人公・「姫野 美味香」が「味楽来(みらくる)学園」で料理人として成長していく様を描く7分30秒のアニメーションと、1分30秒の食育コーナー「ひらけ!Goma」の2つのコーナーを、金曜日は山内菜々の出演で、その週の月曜日から木曜日のアニメーションの中で取り上げた料理の中からピックアップして、実際に作ってみるコーナーが放映される。
新作が放送された翌週はそのシリーズの再放送となり(一部例外もあり)、2週間ごとに新しいテーマ(食材)のシリーズが放映されている。また、新作と新作の合間に不定期に過去のシリーズの再放送が入る。 なお、高校野球シーズンや年末年始などで、1週間全ての日に番組が放送できない場合は月~木曜もタマップキッチンが再放送され、また、1日のみ放映できない場合は逆に月~木曜の内容を残り4日に割り振る事がある。
[編集] キャラクター
表記は「キャラクター名:声の出演」。なお、キャラクター声優陣は全員81プロデュース所属。
[編集] 主要人物
- 姫野 美味香(ひめの みみか):おみむらまゆこ
- 料理人・姫野万作の一人娘。味楽来学園・あ組の生徒。守家まもるからもらった勾玉を首からぶら下げている。料理人の娘だけあって、真之介製作の卵かけご飯の隠し味のかつお節を見破るなど、その舌には確かなものがある。「美味~」が口癖。みんなには常に敬語を使っている(というよりは口癖?)。母親はすでに他界している。入学した頃は、料理に自信がなかった。悩んだり大喜びしたりするとポニーテールが動いたり回転したりする。驚いたり混乱したりすると目が白目もしくは渦巻きになる。最近、真之介を意識し始めている。
- 王子 真之介(おうじ しんのすけ):青山桐子
- 美味香のクラスメート。「王子食堂」の手伝いをしている一人息子。気性はやや荒く、「なんだよ」が口癖。生徒の事は呼び捨てか、もしくは「お前」と呼ぶ。店の手伝いをする人に対しては優しい。父親が料理下手なため、実質、食堂は彼が仕切っている。そのため、なかなか学園に出てこられず、制服を買う余裕もない。奨学生で、一度でも黒星を取ると、退学させられてしまう。旧校舎に置かれていた高価な壺を漬物用の壺に持って帰ろうとしたり、出されたカレーライスをぐちゃぐちゃに混ぜて食べるなど品性のない行動をとる。学園の春キャベツのチーム戦で作った「W(ダブル)キャベツ丼」を、「プリプリ丼」と改称して、食堂の新メニューにしたことがある。両親からは「真ちゃん」と呼ばれ、彼は両親のことを「とうちゃん」「かあちゃん」と呼ぶ。金が大好き。お金は小銭しか見た事が無いらしく、「1億」などの大きな金額の単位を判っていない。
- 張 鈴々(チャン・リンリン):城雅子
- 美味香のクラスメート。友達。姉御肌。父親の中華料理を継ぐために、学園に入学したらしい。みんなからは、「リンリン」と呼ばれている。少し怒りっぽい。物語ではツッコミ担当だが、激怒しながら自分を「か弱い女の子」と言うなど、ボケた一面も。
- 段田 はじめ(だんだ はじめ):宮田幸季
- 美味香のクラスメート。美味香の大のファン。「若旦那」と呼ばれている男の子で、『ぷっちぐみ』に掲載されている漫画版の人物紹介によると高級料亭の息子とのこと。料理に関してはとても詳しい。語尾に「なんだな」をつける。坊主頭で度の強い渦巻き眼鏡をかけている。和食が好きらしい。若干気弱気味なほど穏やかな性格。押牛あがりに片思いしていて、告白するが勘違いされて失敗。
- 守家 まもる(もりや まもる):堀勝之祐
- 姫野家の執事。通称モリリン。ナレーションも担当している。執事になる前は豆腐職人だったが、腰痛になったため退職した。松茸狩り名人でもあり、姫野山に生えている(姫野大松茸以外の)松茸を取り残すことはない。~職人/名人であることをカミングアウトすると熱血キャラになり、何故かバカボンのパパのような鉢巻きを巻く。美味香の事を「美味香お嬢様」と呼び、他の人物の事も基本的に「~様」付けで呼ぶ(タマは「タマ様」等。但し例外として「若旦那」には様付けなし)。
- アジマル・アマグリ:宇垣秀成
- 美味香たちのクラスの先生。生徒からは、「アジマル先生」と呼ばれている。料理の腕前は、料理人並。少し怖いが、本当は優しいらしい。頭に目と口が書かれたリンゴのかぶりものを常に被っており、アジマルの表情に合わせて変化する。一度、かぶりものと鼻の形が入れ替わったことがある。語尾に「なのね」を付ける。あ組の生徒製作の料理に、黒星及び白星(2つ星から5つ星)の評価をする。「料理は気合いだー!!」が口癖(元ネタはアニマル浜口)。怒ったり気合が入るとドスの効いた声になる。食事をする時、言おうとしたせりふを生徒たちに先に言われると、「先生が言おうとしたせりふなのね!!」と怒る。鼻は甘栗のような形。ケイコ先生に恋心を抱いていて、冗談で「結婚する」といわれた際には気絶した。誕生日は放送日からすると、12月13日。
- タマ:松山智美
- 勾玉の妖精。腹に、水色の勾玉の絵が描かれている。伝説の「美味呼」の後継者である美味香を守り導く役目をもつ。ペット扱いされるのが嫌い。王子真之介からは、「タヌキ」と呼ばれており、そのたびに「タヌキじゃないでプ!」と怒る、が、徐々にその呼ばれ方に慣れてしまった模様。美味香の料理をサポートしている。クレープ欲しさにくれくれオバケのふりをしたり、苦労して採った姫野大松茸を浮かれた拍子にうっかり崖に落としてしまったりとトラブルメーカー的な一面がある。熊のような顔をしており、耳の色は水色。言葉の最後に、「でプ」や、「でプか」を付けるのが口癖。普段は、美味香の勾玉の中にいる。通称「タマちゃん」。一度、鳥のコスプレを着せられたことがある。
[編集] その他の生徒
- マルコ:山本泰輔
- 美味香のクラスメート。男。イタリアからやって来た留学生。にもかかわらず「イタリア・イズ・ナンバーワーン」と英語も話す。イタリア料理に関して詳しく、素晴らしいと感じているが、他の国の料理に関しては全く興味がなく馬鹿にしており、「食べる価値がない」と豪語していた。チャン・リンリンがチーム戦で作ったキャベツラーメンを食べようともせず、そのためリンリンとトラブルになり料理対決をすることになるが、後に和解。キザなところがある。高飛車で天狗になりやすく、よく鼻が伸びる。髪の色は金髪。緑色のスカーフを巻き、コック帽をかぶっている。
- 不津倉 パン子(ふつくら ぱんこ)
- 美味香のクラスメート。春キャベツを使ったチーム戦ではリンリンと組んで、キャベツラーメンを作った。家は「ふっくらベーカリー」と言うパン屋。顔はふっくらしており、声は低音である。両親に顔がそっくり。彼女の家ではどんなおかずが並ぼうと、ご飯のほかに必ず店で出している「ふっくらパン」が出る。
- 押牛 あがり(おしうし あがり):加藤英美里
- 美味香のクラスメート。家は「くるり寿司」と言う寿司屋。黒髪のショートヘアーで勝気で優しい性格。人手が足りないことに困っている。ボーイッシュなところがある。
- 道具屋 ゲン(どうぐや げん)
- 金髪。家は調理用具店の模様。妹らしき女の子があ組にいる。段田はじめとは友達らしい。
- 成上 成美(なりうえ なるみ):神田理江
- 味楽来学園のい組の生徒。美味香に負けないぐらい金持ち(IT企業)の娘。髪は紫色。王子真之介に片想いしている。「成り上がり」と言われると怒る。美味香をライバル視していて、露骨な嫌がらせをしたことも。
- 伊出 ケンサク(いで けんさく)
- 成美のクラスメート。い組の情報マシーン。
- 硬井 ケン(かたい けん)
- 成美のクラスメート。顔が怖く、形は四角。
- 米田 クニオ(よねだ くにお)
- 成美のクラスメート。アメリカンな男。カタコトの日本語をしゃべる。
- サカイ・ジュニア(さかい・じゅにあ)
- 成美のクラスメート。フレンチの達人。名前の由来は料理人の坂井宏行。
[編集] 生徒の親
- 姫野 万作:(ひめの まんさく)
- 美味香の父親。料理人。ある日突然、料理冒険家になると言い出し旅に出てしまい、現在はドイツのハンブルグに住んでいる。美味香が小さい時、美味香のために、ゆで卵と半熟卵を作ったらしい。
- 王子 之介(おうじ これすけ):宮田幸季
- 王子真之介の父親。眼鏡をしている。料理が下手。米を炊く程度はできる・・・と思われたが、食堂にプリプリ丼が登場した初日に炊飯ボタンを押すのを忘れ、開店を遅らせた。料理人としては色々と問題がありすぎるが、その微妙にずれた感覚が美味香たちの助けになることもある。今までに、豚カツとハンバーグがこげたことがある。
- 王子 華子(おうじ はなこ)
- 王子真之介の母親。夫とはバカップルのように仲良し。真之介は、それに呆れているらしい。回りの流行に敏感。
- 不津倉パパ:宮島史年
- 不津倉パン子の父親。秤を使わずにパン生地を同じ重さに分けることができ、パン職人として一流の腕前をもつ。
- 不津倉ママ:恒松あゆみ
- 不津倉パン子の母親。彼女の作るカレーライスの味は美味であり、ふっくらベーカリーのカレーパンの原点となっている。
- 押牛パパ:大林隆介
- 押牛あがりの父親。人手が足りないため、娘のあがりに手伝わせている。寿司屋に相応しい江戸っ子口調で喋る。
[編集] その他
- ケイコ先生:飯島美春
- 超一流のパティシエール。フランスで修行をした事がある。修行時代、ゼリー・ド・カフェオレと言うデザートを考えた事がある。特別デザート講師。チャーミングで、子供のようにいたずらが好き。絵が上手。アジマル・アマグリが片思いしていたが、やがて両思いになる。レモンスカッシュが大好物。美人である。アジマル・アマグリに「結婚する」と騙したことがある。
- カイト王:宮島史年
- 架空の王国「カイト王国」の国王。姫野万作の友人らしい。「豆腐アイス」を食べるために味楽来に来て、豆腐アイスを美味香たちに作らせた。
- ダリィ:中村秀利
- 世界一ベーカリー(味楽来の紹介参照)の店長。語尾に「ダリ」を付ける。美味香たちからは「ダリおやじ」と呼ばれていた。外国人らしい。モデルはサルバドール・ダリだと思われる。
- 七つ子:恒松あゆみ
- 同じ顔、同じ髪型の小さな女の子達。それぞれ違う色の服を着ている。(髪飾りの色もそれぞれ違う)性格は非常にわがままで生意気。味楽来学園の学園祭の時に食べたいものがないと駄々をこねたり、「あばよっ」「あなたのトークおもしりょくないのよっ」など子供らしくないせりふを言ったりする。まだ幼いからか、「る・れ・ろ」の発音が「りゅ・りぇ・りょ」になっている。
- 七つ子ママ:恒松あゆみ
- 七つ子の母親。娘達の誕生日を祝うために「くるり寿司」に出前を頼んだ。娘達のわがままぶりに悩まされているようである。
[編集] ひらけ!Goma
いわゆる「やってみよう」のコーナーである。月~木曜のアニメの直後に放送。2006年9月4日放送分からはリニューアルしており、プッチ、セボン、ガルーは登場しない。
- Goma - 演:アラキミカ、遠藤順子、中村亮子
- 上記の三人組による料理創作家および雑貨デザイナー。番組内に登場する料理の創作・調理指導を担当。
- 荒井健太郎
- 荒川里彩
- 子供は上記の二人が交代で出演。
- プッチ - 声:山田ふしぎ
- 熊の顔をしている。語尾に、「だっち」をつける。頭にスプーンのような物がある。
- セボン - 声:山田ふしぎ
- キリンの顔をしている。語尾に「だぼー」をつける。頭にフォークのような物がある。
- ガルー - 声:西本理一
- 狼の顔をしている。語尾に「だるー」をつける。頭にナイフのような物がある。
[編集] タマップキッチン
タマップキッチンは、金曜日の実写版で使用するスタジオである。月曜日~木曜日のアニメで紹介された料理の中から、ピックアップして、ななちゃん(演:山内菜々)が作る。また、料理の作り方は、美味香とタマちゃん、または、アジマル先生(アジマル・アマグリ)が指導する。ななちゃんが、作った料理を試食する。番組の最後に、美味香とタマちゃんとななちゃんは、「美味しい 楽しい 料理はミラクル!!」と、カメラに向かって言う。なおスタジオ使うコンロはリンナイのガラストップビルトインコンロが使われている。
[編集] 味楽来の紹介
アニメパートの物語は、味楽来という町が舞台になっている。
- 味楽来学園
- 味楽来にある、料理人を育てるための学園。「初等部」「中等部」「高等部」の3つにいくつかのクラスがあり、小さい生徒のクラスから五十音順に組名が付けられている。最も小さい生徒の学年は「あ組」、2006年10月現在で公開されている最も大きい生徒の学年は「ま組」で、それより上のクラスは不明である。学園には自習室がある。年に一度、生徒作の料理を販売する学園祭があり、「お客様アンケート」で評価の高かったクラスに「天使のスプーン」が送られる。学園寮や教員宿舎があり、生徒や教師が暮らしている。男子生徒は青、女子生徒は赤の制服が定められている。
- 学園寮
- 味楽来学園の教師と生徒のための古い寮。昔、味楽来学園の旧校舎だった。埋め立てられた校舎内に「おかずの間」という謎の部屋がある。「くれくれおばけ」というおばけがいる噂があるらしいが、正体はタマ(詳細はキャラクター参照)だった。
- カパックンの泉
- コインをカバの口の中に投げ入れると、願いが叶うと言われている泉。味楽来の公園にある。ちなみに、美味香は、「一流の料理人になれますように」、「リンリン(チャン・リンリン)たちとずっと友達でいられますように」と願った。
- 味楽来商店街
- 味楽来にある商店街。
- 王子食堂
- 王子真之介の両親が経営している食堂。自慢は、「客がいないこと」。ただ、真之介が学園のチーム戦で作った「キャベツ丼」を「プリプリ丼」と改称して食堂のメニューにした時は、客がたくさん来た。午前10時から営業しているらしい。
- ふっくらベーカリー
- 不津倉パン子の両親が経営しているパン屋。看板商品はカレーパン。販売しているパンはすべてふっくらしており、家庭的な味である。
- 世界一ベーカリー
- ふっくらベーカリーの向かいにあるパン屋。看板商品のカレーパンは1個1500円で購入には3時間待ち。店長はダリィ。この店のパンは、世界一のパン職人が、世界一の食材を使って作っている。
- くるり寿司
- 押牛あがりの父親が経営している寿司屋。悩みは「人手が足りないこと」。そのため、出前は通常は行っていない。
[編集] スタッフ
- 原作:春日あかね
- 脚本:かめだますを
- 音楽:池毅、HARCO
- キャラクターデザイン:春日あかね、Goma
- 料理指導:小川聖子
- アニメーション制作:デジタル・メディア・ラボ
- ディレクター:寺田省太郎、長田清純
- オープニングテーマ:「味楽る!ミミカ ナンバーワン」(歌 おみむらまゆこ、作詞 Goma、作曲 小杉保夫)
- エンディングテーマ(金曜のみ):「みんな、君だけを待ってる」(歌・作詞・作曲 HARCO)
なお、音響監督はスタッフロールを見る限りいない模様。
[編集] その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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