南紀白浜温泉
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南紀白浜温泉(なんきしらはまおんせん)は和歌山県西牟婁郡白浜町(旧国紀伊国)にある温泉。非常に歴史の古い温泉で日本三古湯のひとつ。昔は牟婁(むろ)の湯と呼ばれていた。厳密には白浜温泉郷であり、湯崎、大浦、古賀浦など5温泉地の総称。海岸沿いに広がっており、西日本有数のマリンリゾートとしても発展している。なお、南紀白浜温泉という呼び名は伊豆の下田温泉にある白浜温泉と混同しないよう観光業界が呼び出したもので、地元や関西では一般に白浜温泉と呼ぶ。但し、地元観光協会も宣伝を行う際には自ら「南紀白浜温泉」の表記を用いている。
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[編集] アクセス
- 鉄道 : JR紀勢本線白浜駅(特急停車駅)から明光バス10分、南紀白浜空港は駅よりも温泉に近い。大阪駅、なんばから直行バス(阪和自動車道経由)も運行。阪和道みなべICからは自動車で約30分(24km)。
[編集] 泉質
[編集] 効能
胃腸病・神経痛・リューマチなど
※ 効能は万人に効果を保証するものではない。
[編集] 温泉街
京阪神から近く、手ごろな一泊旅行先。白良浜沿いには立派なリゾートホテルがたくさん並んでいるが、少し離れれば素朴な雰囲気の宿もある。昔からの共同浴場や新しい施設も見られる。
[編集] 共同浴場など
- 崎の湯 太平洋に面した開放感あふれる露天岩温泉。かつては無料であったが、現在は入湯料(2006年10月現在3歳以上300円/税込)が必要。斉明4年(658年)に斉明天皇と中大兄皇子が入湯したと言う由緒ある湯。和歌山藩主時代の徳川吉宗も入湯した。立地上、荒天時に海上の状況により入湯禁止(不可)になる。
- 牟婁の湯 日本書紀や万葉集に詠われた古い源泉である。
- 松の湯 地元の人も多く利用する共同浴場。
- 白良湯 白良浜の突き当たりにある共同浴場。
- 白浜温泉パーク草原の湯 花木に囲まれた露天風呂や貸し切り風呂もある温泉施設。
- クアハウス白浜 宿泊施設付の大規模なクアハウス。
かつて「綱の湯」という共同浴場も存在したが、耐震性の低さによる危険性から2005年9月末で閉鎖された。
温泉街にある温泉神社では、6月に献湯祭が行われる。その際、一部共同浴場に無料で入浴することができる。
[編集] 白良浜
白良浜は白浜の名の由来となった白砂の浜辺。毎年ゴールデンウィークに海開きを行う。夏の海水浴シーズンの混雑は関西では有名で、騒がしさを避けたい人は夏季を避けることを推奨する。その他、近くには千畳敷・三段壁・円月島などの景勝地や、南紀白浜アドベンチャーワールドなどのレジャースポットも多数存在する。
[編集] 歴史
それ以後、貴族(江戸時代は和歌山藩主)から庶民まで、たくさんの人が白浜温泉を楽しんでいる。今日に見る大規模な温泉街が作られたのは大正9年のボーリングからで、以後は国鉄紀勢本線の開通に伴い、飛躍的に観光客が増加した。
戦後は団体観光客向けの歓楽温泉として発展するが、昭和50年頃から南紀白浜アドベンチャーワールド、白浜エネルギーランドの開園に伴い、家族向けのレジャー温泉地へと変化を遂げている。