北摂
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[編集] 北摂の自治体
現在では普通、大阪府の北側、淀川右岸から大阪市西淀川区・淀川区・東淀川区の3区を除いた、豊中市、池田市、箕面市、吹田市、摂津市、茨木市、高槻市、豊能郡豊能町、豊能郡能勢町、三島郡島本町の10市町を指す。
兵庫県南東部の川西市、伊丹市、川辺郡猪名川町、宝塚市、三田市を含めることもあるが、基本的にこれらの地域は阪神地域(平野部は自然地理学的には阪神平野)と呼ばれている。
北摂地域の範囲は上記の通りであるが、便宜的に北摂7市と言う場合は、豊中、高槻、茨木、池田、箕面、摂津、吹田の各市を指し、北摂7市3町と言う場合には、豊能町、能勢町、島本町を入れる。例えば、「北摂7市の平均地価」とか、「北摂7市3町の共同防災計画」といった使い方をする。
[編集] 豊能地区と三島地区
さらに細かく、北摂の西側を豊能地区(とよのちく)、東側を三島地区(みしまちく)という。
この場合、豊中市、池田市、箕面市、豊能郡豊能町、豊能郡能勢町の各自治体が豊能地区になる。また、高槻市、茨木市、摂津市、吹田市、三島郡島本町の各自治体が三島地区になる。ただし、千里ニュータウンが豊中市とまたがっている関係もあって、吹田市が豊能地区に入ることもある。
歴史的には、豊能地区に属する各市はかつては豊能郡に属し、三島地区に属する各市はかつては三島郡に属していた。ただし、豊中市と吹田市の境界付近、箕面市と茨木市の境界付近などで一部例外がある。
これらはどちらもが阪急電鉄の沿線下にありながら豊能地区が宝塚線、三島地区が京都線及び千里線と分かれていたり、公立高校の学区が豊能地区は第1学区、三島地区は第2学区と分かれていたりすること(ただし公立高校の学区については、2007年度から統合される)も生活圏・文化圏の違いとなっているものと考えられる。
[編集] 地域の環境
阪急電鉄の沿線にあたり、大阪市の衛星都市(ベッドタウン)として発展している。住環境がよく、転勤族が多いこともあって人の入れ替わりが激しいため、話される大阪弁も都市的で洗練され市内や河内で話されるものとは大きく異なり、語彙・表現によっては標準語(共通語)に近いものもある。比較的教育熱心な家庭が多く、学習塾が盛んである。
先述の阪神地域北部と並んで阪急電鉄のネットワークが発達し、阪急の文化的影響力が強いことから、先述の阪神平野をもじって「阪急平野」とも称された。
21世紀に入り、国際文化公園都市や水と緑の健康都市のような郊外型のニュータウンが開発されている。
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