刈払機
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刈払機(かりはらいき)とは、草や小径木を刈払うための機械のこと。草刈機とも呼ばれることがあるが、この場合は草刈りに力点を置いているので、刈払機とは全く同義ではない。構造は動力、シャフト、回転鋸からなり、操作者は、シャフトに固定されたハンドルを操作して刈払いを行う。
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[編集] 動力
- 家庭の小作業には電動モーターが、水田の畦や道路脇などの草刈りには小型エンジンを動力とした刈払機が用いられる。エンジンの場合、重量を軽減、始動性を確保するために長らく2ストロークエンジンが用いられてきたが、近年、4ストロークエンジンも増加中。
[編集] 構造による区分
刈払機の外見的構造から見た区分
- 背負式刈払機
- 両手ハンドル式刈払機
- 丸ハンドル式刈払機
[編集] 回転鋸(歯)
ナイロン製の芝刈り用の歯から、1cmを超える灌木用の超硬度合金を埋め込んだ回転歯まで、用途や対象別に多岐にわたる。 主な種類としては、以下の回転歯がある。
- ナイロンカッター 芝草用
- 4枚刃 草刈り用
- 8枚刃 草刈り用
- チップソー 草刈り・山林の下刈り・小枝の切断
- 丸のこ刃 草刈り・山林の下刈り・小枝の切断
[編集] 取り扱い上の注意点
回転歯が非常に高速で回転するため、刈払い作業には細心の注意を要する。 農業機械による負傷事故のうち、刈払機による作業中の事故が比較的多く発生している。