保坂和志
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保坂 和志(ほさか かずし、1956年10月15日 - )は、山梨県生まれの小説家。栄光学園高校、早稲田大学政治経済学部卒業。
大学卒業後、西武百貨店に勤務しカルチャーセンターで哲学・思想のワークショップを企画する。1990年に『プレーンソング』でデビュー。1993年に会社を退職する。
何も起こらない日常を書く小説を得意とし、小津安二郎の映画のような印象を受ける。また猫に対しての愛着が感じられる作品が多い。棋士羽生善治を書いた出色の批評『羽生~21世紀の将棋~』がある。
カルチャーセンターに勤務していた1989年12月から、41歳年上である作家の小島信夫との交遊がはじまる。近年では、青山ブックセンター本店や世田谷文学館にて対談イベントを催したり(05年7月、06年3月)、20年近くも絶版状態だった小島の著書『寓話』を、保坂が自身のホームページで仲間を集い個人出版するなどもしている(2006年2月完成)。
学生時代より、矢崎仁司監督、長崎俊一監督らの映画に関わる。 2006年には映画『ストロベリーショートケイクス』にデリヘルの客役で出演。
目次 |
[編集] 受賞歴
[編集] 著書
- 『プレーンソング』1990年
- 『草の上の朝食』1993年
- 『猫に時間の流れる』1994年
- 『この人の閾』1995年
- 『季節の記憶』1996年
- 『羽生~21世紀の将棋~』1997年
- 『残響』1997年
- 『アウトブリード』1998年
- 『<私>という演算』1999年
- 『もうひとつの季節』1999年
- 『生きる歓び』2000年
- 『世界を肯定する哲学』2001年
- 『小説修業』2001年
- 『明け方の猫』2001年
- 『書きあぐねている人のための小説入門』2003年
- 『カンバセイション・ピース』2003年
- 『小説の自由』2005年
- 『途方に暮れて、人生論』2006年
- 『小説の誕生』2006年
[編集] 関連人物
- 長崎俊一
- 樫村晴香
- 小島信夫
[編集] 外部リンク
- パンドラの香箱(公式)