交通公論
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交通公論(こうつうこうろん)とは運輸関係企業向けに発行されている月刊雑誌。ただし、発行者は民間人であり、国土交通省関係者ではない。
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[編集] 月刊交通公論
月刊誌である。1969年(昭和44年)創刊。「国土交通行政と事業経営を解説・論評する専門雑誌」と表紙に記載されている。
運輸業の企業(より正確にいうと、旧運輸省、国土交通省から許認可を得て事業を行っている企業)をターゲットにした雑誌である。一般の書店では発売されていない。基本的には郵送により購入し、代金は銀行振込で支払う。 本のページ数はそれほど多くはないが、その薄さと反比例するように値段は高い。
消費税含め2,772円。価格には郵送料が含まれる。郵送での購読が前提。
発行回数は2006年8・9月号で227号を数えた。月刊といいつつ、2ヶ月分が1冊になっている。
購読しているのはほとんど運輸関係企業。ただし、内容的にはそれほど専門的な記事が出ているわけでもない。内容は運輸官僚によるエッセイだったりすることもある。業務用資料として重要性が高い記事はほとんどない。つきあいで購読している会社が多いと考えられる。
2006年8・9号は国土交通官僚や運輸企業の氏名リストである。
鉄道会社・バス会社・タクシー会社の広告が多い。この雑誌に広告を出しても一般へのPR効果は全くなく、ほとんど奉加帳方式による広告である。
[編集] 出版元
発行所:交通公論社
編集発行人:村上冨士登(むらかみふじと:同社主筆。主幹と称することもある)
[編集] 交通公論社の本
運輸省、国土交通省に関する本を出版している。官僚一人ひとりの個人について取り上げた内容も多い。
<既刊の書名>
- 「運輸官僚ざっくばらん」
- 「国土交通官僚らくがき帖(2006年4月刊)」
これらの本を、“運輸官僚とつき合うのに必読の本です”“国土交通省を理解するのに最適な本”というふれこみで発売している。こういった本が“必読”とされるという運輸業界は、官主導の業界であることを改めて感じさせられる本である。
運輸官僚の人脈や趣味、その他の話題も多く掲載され、運輸省(当時)に出入りする民間企業の官庁折衝担当者たちの情報誌としても使われた。これらの本で得た情報は、省の人たちとの共通の話題づくりに多少は役にたつこともあった。
[編集] 購入
月刊交通公論については、直接、交通公論社に申し込み、郵送で購読できる。
単行本の一部は、国土交通省本省ビル内の島田書店でも発売している。