二段階選抜
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二段階選抜(にだんかいせんばつ)とは、大学が入学試験において一定の基準点に満たない志願者を不合格にする行為である。
[編集] 概要
俗に「あし切り(足切り、脚切り)」とも呼ばれるが、この俗称は放送では不適切な表現とされ、一時期「門前払い」として放送された時期もあった。主に、大学入試センター試験を利用する国公立大学や一部私立大学の一般入試でこの現象が見られる。
例えば、東京大学を志願する場合、第一次試験(センター試験)において指定された科目を受験するが、ここで大学側が設定する基準点を得点できないと、第二次試験を受ける事が出来ない。これを「足切り」という。
いわゆる「足切り点」は、大手予備校等が発行する雑誌や、赤本等で確認する事が出来て、この点数を参考に受験生は大学の出願校を決める。但し、足切り点は毎年変動しているため、受験生には一次試験を通過できるかどうかは予測が付かない。また足切りが行われない場合もあるので、稀に低得点で一次試験を通過する事もある。
また、受験生が定員内であっても、学生のレベルや偏差値を維持するために足切りを行う事もある。詳しくは入学試験の項を参照。
足切りは、大学側が優秀な受験生のみを選抜する行為とも言われるが、大学入学志願者が減少し、2007年には「受験生全入時代」に突入する中で、受験生確保のため足切りを行う大学は減っているとされる。