中山秀征
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中山秀征(なかやま ひでゆき、1967年7月31日 - )は日本のタレント。群馬県藤岡市出身。ワタナベエンターテインメント所属。愛称「ヒデちゃん」。先輩芸能人や視聴者にはフルネームで呼ばれず、中山ヒデと呼ばれることが多い。同じ生年月日の有名人には声優の岩田光央や、歌手の故:本田美奈子.O型→A型がいる。身長172.2cm。血液型はB型。
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[編集] 人物・概要
- 松野大介(現小説家)と「ABブラザーズ」を結成し、1985年にフジテレビ系「ライオンのいただきます」でデビュー。
- 芸能人の本当の意味での「素」を引き出すトーク術には定評がある。また最近ではラジオ・深夜番組で見せるエロトークで男子中高生のファン層を広げている。
- 後輩の面倒見がよく、加藤浩次・ビビる大木ら後輩芸人からの信望が厚い。
- 特に加藤浩次とは中山の行きつけのバーで加藤がアルバイトをしていたころからの旧知の仲である。
- 妻は元宝塚歌劇団星組トップ娘役の白城あやか。3児(男の子)の父でもある。
- 石原裕次郎、矢沢永吉を尊敬している。
- おニャン子クラブの岩井由紀子(ゆうゆ)と付き合っていた時期があった(結婚も噂されたが、「(結婚は)自分が一人前になってから」と結論を先延ばしにしたまま別れている)。
- 「イヤイヤイヤ」や「綺麗どころ」など80年代に流行ったバラエティー番組でのフレーズをよく使い、全体的に80年代的な話口調が多い。そのため、一部の人から「生きた化石」と呼ばれる事も。
- 番組で司会する時の口調が関口宏に似ている。
- 最大の取り柄といえば、その芸能界在籍の長さと浅く広い交友であり、共演者には(実際には違っていても)親しげに語りかける口調はまさに「浅く広い」ものであり、一般に呼ばれている愛称とは別に、自分の呼び方で親しいという表現をし、若手タレントには「兄貴的」な、ベテランタレントには「親しみやすい後輩」を演じている。しかし、自分よりキャリアが浅くても明らかに芸能界で自分よりランクが上の人間には卑屈なまでに自分を下に置いた位置で話す。逆に、キャリアが浅かったり、世間のパブリックイメージが明らかに自分より下である人間にはかなり上投げな態度で接することで生まれる笑いを狙っている。
- そういう意味で、自分の立ち位置をおそらく他のどんなタレントよりも察知する能力に長け、またその役割を演じることができるタレントと言える。テレビ局としては「使いやすいタレント」であり、実態のない「タレント」という言葉に最も当てはまる人物といえる。逆に言えば、実際の実力でタレントの価値を計る場面ではひどい位置づけだが、テレビに映る場面では関係なく、本人はそういう位置で上に行けるとも行こうとも全く思っていない。ゆえに現在までここに残り、何年たっても全く同じ役割をテレビでこなすことができたと言える。
- もともと本人はアイドル・俳優・歌手を目指して芸能事務所に入ったが、事務所の方針でお笑い芸人として売り出された。これは、(アイドル・俳優・歌手としては弱いが)お笑い芸人の中では若くてルックスもいいという、事務所の売り方であり、それは成功を収めた。しかし、結果的に本人のタレント像と視聴者の(お笑い芸人あがりという)タレント像に大きなズレができてしまったのは、中山秀征のタレント性を考える場合に損な結果でもある。お笑いのABブラザーズとしても、お笑い部分は松野大介が一手に作っていたものであり、ABブラザーズが解散している現状、中山秀征は俳優的な立場からバラエティ番組の出演者になっている1人である。
[編集] 逸話
- ナベプロに後から入って来た吉田栄作が生意気で、挨拶も無かったが、たまたま飛行機で一緒になり、矢沢永吉が好きと言う話で意気投合。しかしどっちが好きか、で言い合いになりお互い譲らなかったが、「これでもか」と吉田が矢沢永吉著「成り上がり」をポケットから取り出した。この点では負けを認めた。
- 90年代初期に多数のレギュラー番組をもっていた時期に人気漫才コンビ、ダウンタウンに名指しで楽なレギュラーの持ち方と批判されたことがある。また、面白くないとも批判された。またコラムニストのナンシー関からも、事あるごとに連載コラムで批判されたりと、非常に嫌われていた。
- 90年代初期はDAISUKI!で、松本明子などから「髪が薄くなってきた」ことを突っ込まれることが多かった。また、中山もそれをネタとして切り返していたが、しばらくすると、誰もこの話題に触れなくなった。その頃から髪が減らなくなり、むしろ少々増えたことがファンの間で話題となった。
[編集] 出演
[編集] テレビ
[編集] ドラマ
- ハーフポテトな俺たち(1985年 日本テレビ)
- 瑠璃彩夢物語(1987年 日本テレビ)
- 美少女学園(1987-1988年 テレビ朝日)
- ときめきざかり(1988年 フジテレビ)
- 華の別れ(1989年 東海テレビ)
- 抱きしめたい!'90(1990年 フジテレビ)
- 世界で一番君が好き!(1990年 フジテレビ)
- 芸能社会(1990年 TBS)
- 東京ラブストーリー(1991年 フジテレビ)
- デパート!夏物語(1991年 TBS)
- 卒業(1992年 日本テレビ)
- 寝た子に乾杯!(1993年 テレビ朝日)
- 静かなるドン(1994-1995年 日本テレビ)
- 花嫁は16才!(1995年 テレビ朝日)
- MMR未確認飛行物体(1996年 フジテレビ)
- 別れたら好きな人(1999年 テレビ東京)
- 編集王(2000年 フジテレビ)
- 金田一少年の事件簿(2001年 日本テレビ)
- 弟(2004年 テレビ朝日)
[編集] バラエティ
- 奇跡の扉 TVのチカラ(テレビ朝日系 月曜20:00-20:54)
- ポカポカ地球家族(テレビ朝日系 土曜18:30-19:00)
- ウチくる!?(フジテレビ系 日曜12:00-13:00)
- ラジかるッ(日本テレビ 月曜~金曜9:55-11:25)※2006年4月3日スタート
- 新春かくし芸大会(フジテレビ系 毎年元旦1月1日)
- タイムショック21(テレビ朝日系 レギュラー2001年・現在は特番として木曜19:00-22:00)
- ライオンのいただきます(フジテレビ系)
- 夕やけニャンニャン(フジテレビ系)
- クイズ!年の差なんて(フジテレビ系)
- 上岡龍太郎にはダマされないぞ(フジテレビ系)
- 世界まる見え!テレビ特捜部(日本テレビ系 出演は1991-2003年頃)
- クイズ!!ひらめきパスワード(毎日放送/TBS系 出演は1991年-1992年)
- ダウトをさがせ!(毎日放送/TBS系 出演は-1993年9月)
- ジパング大決戦!(毎日放送/TBS系 1998年-1999年)
- DAISUKI!(日本テレビ系 出演は1992-2000年)
- おちゃのこサイサイ(TBS系 1993年)
- TVおじゃマンボウ(日本テレビ系 1993-2006年)
- チャレンジ大魔王(TBS系 1993-1994年)
- 殿様のフェロモン(フジテレビ系 1993-1994年)
- THE夜もヒッパレ(日本テレビ系 1995-2002年)
- クイズ!歌うぞ音楽王(フジテレビ系 1996年)
- 中山秀征の写せっ!(フジテレビ系 1996-1997年)
- 大発見!恐怖の法則(テレビ朝日系 1996-1997年)
- そう快!ヒデタミン(フジテレビ系 1998-1999年)
- フライデーナイトはお願い!モーニング(日本テレビ系 2000-2001年)
- 中山道(テレビ東京系 2004年・2005年)
- 芸能人専用タクシー し~たく(テレビ東京系 2005年)
- ラジかる!!(日本テレビ 2005-2006年)
[編集] アニメ
[編集] ラジオ
- 四番 なかやま(2005年4月2日 - 、TBSラジオ 土曜21:30-23:00)
- 中山秀征の愛してJAPAN(1999年7月-、TOKYO FM) 土曜9:30-9:55 局によって放送時間が異なる
- ABブラザーズのオールナイトニッポン (1987年-1988年 ニッポン放送)
- 中山秀征のオス・メス・キッス(1999年4月-6月、TOKYO FM)土曜9:30-9:55 局によって放送時間が異なった
- 志村けん・中山秀征のいーんでないの?!(1999年-2002年 TBSラジオ)
- CUBE(2002年10月-2005年3月 TBSラジオ)
[編集] 映画
- パンツの穴 花柄畑でインプット(1985年)
- ワンルーム・ストーリー(1991年)
- あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE(1998年)
- それいけ! アンパンマン 人魚姫のなみだ(2000年 声優として)
[編集] オリジナルビデオ
- ネイビー・ロック・ウォー 撃破せよ!(1990年)
- ダンディとわたし(1991年)
[編集] CM
[編集] 音楽
[編集] シングル
- はじけて流れた星屑みたいに(1993年9月26日)
- 夏だ!(1994年5月25日)
[編集] 書籍
- きっと愛だよ(1994年、ソニー・マガジンズ、ISBN 4789708705)