世界で一番笑えるジョーク
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世界で一番笑えるジョーク(せかいでいちばんわらえるじょーく、World's funniest joke)は、イギリスのウェブサイト『ラフラボ』(Laugh Lab)が2002年に発表したもの。
ハートフォードシャー大学(University of Hertfordshire)の心理学者リチャード・ワイズマン博士(Dr Richard Wisemen)らのユーモアの社会文化的研究の一環で、英国科学振興協会(British Association for the Advancement of Science)がスポンサーとなり、2001年に70ヵ国から40,000通ものジョークの応募を募り、これに対し、2,000,000人がインターネット上で採点投票を行った。(ウェブサイトの訪問者に自分が好きなジョークをエントリーしてもらい、同時に他のジョークを5段階方式の人気投票にかけた。)
この調査の目的は、異なる文化、人種、国や地域の広い範囲で理解されうるジョークを発見することであった。
この結果、ユーモアのセンスは国や地域ではっきりした差異があることが分かった。イギリス、アイルランド、オーストラリアなどではシャレなどの言葉遊びが、アメリカ、カナダでは他人の愚かな振る舞いが、ヨーロッパの多くの国では現実離れしたホラ話が好まれていた。
またこの研究では、男女間においてもジョークに対する嗜好に違いがあるかをも分析された。男性はより積極的なジョークを好み、女性は言葉遊びを好むという傾向が見出された。
この間、世界を広く旅して実地調査を行ったワイズマン博士によると、どこの国でもジョークを見つけることが容易だったが、唯一日本では、ジョークの習慣自体を見出すことが非常に難しかったという。
[編集] 第一位
第一位はイングランド、マンチェスターの精神科医Gurpal Gosallの作品であった。
二人で狩りに出たニュージャージー州のハンターが森を歩いていたところ、一人が地面に崩れ落ちた。彼は呼吸している様子もなく、白目を剥いていた。もう一人のハンターは慌てて取り出した携帯電話で救急隊に電話をかけ、『友人が死んでしまった! どうすればいい?』と息も絶え絶えに伝えた。
救急隊のオペレーターはなだめるような冷静な声で返答した。「落ち着いて。大丈夫。まず、生きてるのか死んでるのかはっきりさせましょう(Make sure he is dead)。」
一瞬の静寂後、オペレーターの耳に1発の銃声。
続いて、「はっきりさせたよ! で、これからどうしたらいい?」というハンターの声が響いた。
("Make sure he is dead."は「死んでいるかどうか確認せよ」と「確実に殺せ」とのニ様に解釈できる。オペレーターは前者の意味で発言したが、ハンターは獲物の頭にとどめの一発を打ち込む習慣から後者の意味に解釈してしまったものである。)
[編集] 第二位
第二位はイングランド、ブラックプールのGeoff Anandappaによるもの。
シャーロック・ホームズとワトソン博士がキャンプに出かけた。二人は星空の下、テントを張って眠りについた。
まだ暗い時間に、ホームズがワトソンを起こした。「ワトソン君、上を見て君の推理を聞かせてくれたまえ。」
ワトソンはちょっと考えて答えた。「無数の星が見える。」
「そのことから何が分かるかね、ワトソン君?」
ワトソンは答えた。 「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。占星学的に言えば、土星が獅子座宮に入っている。測時法で言えば、今はだいたい午前3時15分だ。神学的にならば、神は全能で、ぼくたちはちっぽけで取るに足らない存在だ。気象学的には、たぶん明日はよい天気だろう。」
ホームズ:「バカ! 僕たちのテントが盗まれたんだ」
[編集] 外部リンク
- ラフラボ(LaughLab):世界で一番笑えるジョーク(英文)
- ラフラボ(LaughLab):世界で二番目に笑えるジョーク(英文)
- [1] ネイチャーの記事(英文)
- [2] ニュー・サイエンティストの記事(英文)
- [3] CNNの記事 (2002)(英文)
- [4] CNNの記事 (2001)(英文)
- [5] 「HLT magazine」の記事(英文)
- 出版物: Laughlab: The Scientific Search for the World's Funniest Joke, Arrow , ISBN 0099446871
※英語版wikien:World's funniest joke、18:17, 19 February 2006より翻訳