与論島
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与論島 | |
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座標 | 北緯27度2分40秒 東経128度25分2秒 |
面積 | 20.8km² |
海岸線長 | 23.5km |
最高標高 | 98m |
所在海域 | 東シナ海・太平洋 |
所属国・地域 | 日本(鹿児島県) |
与論島(よろんじま)は、奄美諸島に属する鹿児島県最南端の島。人口約6000人。「よろんとう」ともよばれるが、正式名称は「よろんじま」。「与論」という名前はかつて「ユンヌ」と呼ばれていたものが変化したもの。
南に沖縄本島最北端の辺戸岬が見えるほど沖縄県に近く、文化的にも沖縄に近い。
一島一町で、鹿児島県大島郡与論町。1983年にパロディー国家「パナウル王国」を建国した。主産業は農業と観光。
島の周囲はリーフで囲まれた、美しいサンゴ礁の島である。ギリシア・ミコノス市の風景と似ていることから、姉妹都市協定が結ばれている。
島で唯一製造されている黒糖焼酎「有泉」は、ほとんどが島で消費される。客人をもてなす時などは、与論献捧と呼ばれる島流の飲み方で有泉を飲む。
目次 |
[編集] 公共施設
- 小学校は3校(茶花・那間・与論)、中学・高校は1校ずつ(与論町立与論中学校、鹿児島県立与論高等学校)中高一貫教育
- 郵便局は与論・朝戸・那間簡易の3局。
- 船舶便
- 航空便は、鹿児島空港・沖永良部空港から与論空港へ日本エアコミューター。那覇空港からは琉球エアーコミューターが与論空港へ
[編集] 市町村合併
平成の大合併で、隣の沖永良部島にある知名町、和泊町と三町での合併の枠組みが検討されたが、2003年の住民投票によって島民の九割近くが合併に反対し、合併協議会を離脱。単独での生き残りを模索する事となった。
[編集] 与論献奉(よろんけんぽう)
与論島の客人をもてなす習慣で、島の黒糖焼酎を、人数分まわし飲みをする儀式。 最初に親となる人が大きな杯に黒糖焼酎を入れ飲み干す。 次に、親が注いだ黒糖焼酎を子が飲み、杯を親に返す。 このとき、子は受け取った杯を手から離して置いてはいけない。 また飲み干した杯に数滴残った黒糖焼酎を手のひらにとり、自分の頭につけ、神(髪)に返す。 親はまた次の子に黒糖焼酎を注ぎ・・・という風に、いる人数分だけ終わると、 また次の親が出てきて、同様に回し飲みを延々と繰り返す。これと似たようなものが、 宮古島のオトーリ。
[編集] 観光
一大イベントとして毎年3月にヨロンマラソン(フルマラソン、ハーフマラソン、リレー)が行われる。制限時間は7時間となっているが、コースで走っている限り止められる事はまず無い。
空港とフェリーターミナルの近くに、国鉄が造ったヨロン駅というオブジェクトがある。