ワールドゴルフランキング
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ワールドゴルフランキング(世界ゴルフランキング, Official World Golf Rankings)は、1985年から制度化されている世界ゴルフランキングのことである。最初に世界ランキング1位になった選手は、ベルンハルト・ランガー(当時西ドイツ)であった。しばらく「ソニー・ワールド・ゴルフ・ランキング」と呼ばれた時期もある。最初は各地の賞金ランキングの“お飾り”のような位置づけで、ほとんど効力を持っていなかった。しかし1999年から、メジャー大会や世界ゴルフ選手権などの出場資格を決定するに際して「世界ゴルフランキング50位以内」が加えられるようになった。これ以後、ゴルフ世界ランキングは大きな位置づけを持つようになる。
ゴルフの世界ランキングは、過去「2年間」にトーナメントで獲得したポイントを、出場試合数で割り算する平均点方式を取っている。メジャー大会のポイントはもちろん大きいが、各トーナメントの大会規模だけでなく、地域ツアーによっても獲得できるポイントが大きく異なる。基本的にはアメリカPGAツアー → 欧州ツアー → 日本ツアーなどの順に、獲得ポイントが少なくなっていく。
これまで世界ランキング1位を保持した生涯最長記録は、グレグ・ノーマン(オーストラリア)の「331週」であった。連続世界1位保持の最長記録はタイガー・ウッズの「264週」である。(1999年8月16日~2004年9月6日)その3週間前に、ウッズはノーマンの生涯記録をすでに更新している。彼が初めて世界ランキング1位になったのは、1997年6月16日(当年の全米オープンの大会終了後)であった。ウッズとノーマンの両選手が抜きん出ているが、その下にニック・ファルド(イギリス)の「97週」、セベ・バレステロス(スペイン)の「61週」と続く。
日本人選手では、丸山茂樹の自己最高位が19位になったことがある。初期の世界ランキングで中嶋常幸が4位に入ったことがあり、尾崎将司の自己最高ランキングは8位であった。
- 2005年のワールドゴルフランキング
順位 | 選手名 | 出場試合数 | 平均点 |
---|---|---|---|
1 | タイガー・ウッズ | 44 | 17.16 |
2 | ビジェイ・シン | 63 | 9.78 |
3 | フィル・ミケルソン | 45 | 8.14 |
4 | レティーフ・グーセン | 53 | 8.10 |
5 | アーニー・エルス | 47 | 8.03 |
6 | セルヒオ・ガルシア | 46 | 7.23 |
7 | ジム・フューリク | 41 | 5.80 |
8 | コリン・モンゴメリー | 56 | 4.78 |
9 | アダム・スコット | 50 | 4.68 |
10 | クリス・ディマルコ | 51 | 4.58 |
[編集] 女子ゴルフ世界ランキング
2006年シーズンから、女子ゴルフにも世界ランキングが導入された。現在はスポンサーつきの名称で「ロレックス女子ゴルフ世界ランキング」(Rolex Women's World Golf Rankings)と呼ばれている。2006年2月20日に発表された第1回女子ゴルフランキングのトップ10は以下の通りであるが、これは過去2年間(2004年-2005年)の女子ゴルフツアー成績に基づいて算定された。
順位 | 選手名 | 出場試合数 | 平均点 |
---|---|---|---|
1 | アニカ・ソレンスタム | 41 | 18.47 |
2 | ポーラ・クリーマー | 35 | 9.65 |
3 | ミシェル・ウィー | 15 | 9.24 |
4 | 不動裕理 | 50 | 7.37 |
5 | クリスティ・カー | 48 | 6.94 |
6 | 宮里藍 | 55 | 6.58 |
7 | ロレーナ・オチョア | 52 | 6.10 |
8 | 張晶 | 59 | 4.91 |
9 | 韓熙圓 | 57 | 4.49 |
10 | ジュリ・インクスター | 42 | 4.11 |
[編集] 外部リンク
- 世界ゴルフランキング公式サイト
- PGAツアー内の統計 (ランキング表の上にある“Select Year”で年度を選ぶ)
- LPGAツアーの女子ゴルフ世界ランキング
世界ゴルフランキング | 男子ゴルフ世界ランキング1位(1986年以後) | |
---|---|
イアン・ウーズナム | タイガー・ウッズ | アーニー・エルス | フレッド・カプルス | ビジェイ・シン | デビッド・デュバル | グレグ・ノーマン | セベ・バレステロス | ニック・ファルド | ニック・プライス | ベルンハルト・ランガー | トム・レーマン |