リー・クアンユー
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リー・クアンユー (Lee Kuan Yew, 漢字:李光耀, 1923年9月16日生まれ)はシンガポールの初代首相、現顧問相。長期にわたる権威主義的政治体制、いわゆる開発独裁を体現し、シンガポールの経済的繁栄を実現。人種差別への反対とジェンダー・フリーを唱える傍ら、国の経済的発展を何よりも優先し、教育では機会の平等よりも、優生思想に基づく選別的な教育制度を支持している。
また、天安門事件を「私でも同じことをしたであろう。」と個人的に支持した唯一の政治家である。この為、いわゆる右派からは嫌われている。
本人は自分を、実用主義者、マラヤ人と呼ぶ。
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[編集] 経歴
- 1923年 英植民地シンガポールの英語を話す華人の家に生まれ、幼くして英語教育を受ける
- 1940年 レセップス学院入学
- 1942年 日本軍、シンガポール占領
- 1945年 イギリス留学
- 1949年 ケンブリッジ大学卒業、弁護士資格取得。結婚。
- 1950年 シンガポールに帰国、弁護士活動。
- 1952年 労働組合運動指導者となる
- 1954年 人民行動党創設
- 1959年 植民地下のシンガポール自治政府成立、首相に就任。
- 1963年 マレーシア連邦に合流して独立するが、華人問題でマレーシアと紛糾。
- 1965年 シンガポール、マレーシアから分離独立、首相就任(~1990年)。
- 1990年 ゴー・チョクトン政権上級相(~2004年)
- 2004年 リー・シェンロン政権顧問相。
[編集] 家族
- 長男リー・シェンロンは現シンガポール首相。
- 次男リー・シェンヤンは現シンガポール・テレコム総裁
[編集] エピソード
- 中華系であるが、中国語はほとんど話せなかった、(幼少期には、福建語の入り混じった、マレー語で会話していたと本人談)後に学習。この学習経験は、my mandarin experienceとして、英語で出版されている。使用言語は英語・マレー語。
- シンガポール独立発表のテレビ中継の際、思わず泣き出してしまった。
[編集] 外部リンク
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