ライン都市同盟

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ライン都市同盟(独:Rheinscherbund)は1254年2月にマインツとヴォルムスの間で結ばれた同盟を起源としてラインラントを中心にヴェストファーレンやリューベックなどエルベ川沿岸にまで達したオーストリア、ベーメンを除く地域に存在した都市同盟のひとつ。

大空位時代を前後してドイツを統一する王権が存在しなかったため、13世紀以前から続いていた諸侯の勢力伸長を招き、ドイツ政情を安定させるために神の平和運動にならって領邦諸侯から自衛的手段をもって都市を守るために結成された。交易阻害を行う領邦諸侯に対抗することを目的とする平和維持的な性格を帯びていたため、都市以外にも諸侯者や都市貴族も参加することとなり、70余りに達する大規模な都市同盟へと発展した。

しかし、ライン都市同盟と親密な関係にあった国王ヴィルヘルム・フォン・ホラントが1256年1月に急死した結果、国王選挙を巡る問題で加盟都市内において利害の対立が発生し、1257年10月に領邦諸侯の権力に屈し、解体した。