モンゴメリー・クリフト
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モンゴメリー・クリフト(Montgomery Clift,1920年10月17日 - 1966年7月23日)はアメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ出身の俳優。13歳でブロードウェイで初舞台を踏み、以後10年間は舞台で経験を積み、多くの作品で主演を演じて高い評価を得た。ハリウッドからの誘いを断り続けていた彼だが、1948年、ジョン・ウェイン主演の「赤い河」で映画デビュー。同年の「山河遥かなり」でアカデミー賞にノミネート。その後、「陽のあたる場所」「地上より永遠に」でもノミネートされ、二枚目俳優として活躍する。
映画スタジオとの長期契約を結ばず、大作や話題作への出演も断ることが多かった。「波止場」「エデンの東」「サンセット大通り」「真昼の決闘」などは彼が断った作品の一部である。
しかし、1950年頃からアレルギーと大腸炎に悩まされるようになり、その結果アルコールとドラッグの問題を抱えるようになる。更に1956年に交通事故に遭い顔面を負傷、整形手術をするも顔の筋肉の一部が動かなくなってしまい、以後更に健康上の問題を抱えるようになる。1959年にはテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化「去年の夏 突然に」、1961年にはマリリン・モンロー、クラーク・ゲイブル主演の「荒馬と女」に出演。1961年の「ニュールンベルグ裁判」ではアカデミー助演男優賞にノミネートされ、その後の活躍も期待されたが1966年、心臓発作で死去した。
[編集] 主な出演作品
- 赤い河 Red River (1948)
- 山河遥かなり The Search (1948)
- 女相続人 The Heiress (1949)
- 陽のあたる場所 A Place in the Sun (1951)
- 終着駅 Stazione Termini (1953)
- 地上より永遠に From Here to Eternity (1953)
- 若き獅子たち The Young Lions (1958)
- 去年の夏 突然に Suddenly, Last Summer (1959)
- 荒馬と女 The Misfits (1961)
- ニュールンベルグ裁判 Judgment at Nuremberg (1961)
カテゴリ: アメリカ合衆国の俳優 | 1920年生 | 1966年没